天使の恋わずらい (ページ22)

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「遊園地って何？楽しいところなら俺も連れてってよ。」

『まぁ、そのうちね。気が向いたら連れてってやるよ。』

「やったー！絶対ね、約束だよ！」

だから気が向いたらって言ってるのに… 聞いてんのかな？

「ねー、これから時間ある？カラオケ行かない？最近、ハマっちゃってて。」

『仕方ないなぁ、付き合ってやるよ。』

そんな話をしていると、瑞稀からラインがきた。

明日、相談したいことがあるから会いたいって…

相談って、まさか…アイツのこと？

今生でもついにこの時が…

何度、経験しても辛い…
辛いけど、離れられないんだ。

「龍我？あからさまに顔が曇ったけど… どうかした？」

『いや、瑞稀からラインがきて…明日、会いたいって。』

「良かったじゃん。え、なんでそんなテンション下がってるの？嬉しくないの？」

『瑞稀に会えるのは嬉しいけど… きっと運命の相手の話に違いないと思うと、辛くて…』

「辛いって… どうして？瑞稀は運命の人と出会って幸せなんだよね？瑞稀の幸せは、龍我にとっても喜ばしいことじゃないの？」

『そりゃ、瑞稀の幸せは喜ばしいことだよ。だけど…俺は、苦しくてたまらないんだ。』

どうしていいかわからないような…戸惑った顔をして俺を見つめる飛貴。

『ごめん。変なこと言って…。こんなことお前に言ってもわからないよね。さっ、カラオケ行こうか！』

飛貴を安心させるように笑顔を作ってそう言った。