天使の恋わずらい (ページ21)

今日:22 hit、昨日:1 hit、合計:10,028 hit

21 ページ21

『おいおい、バカみたいはないだろ。ルールは守らなきゃ。』

「お前が言うな！ルール違反の常習のくせに。」

『そうだけど… お前、のめり込み過ぎて本来の役目を疎かにするなよ。』

「そんなことわかってるって。ちゃんと役目は果たしてるよ。」

『わかってるならいい。くれぐれも神の怒りに触れるようなことはするなよ。』

「気をつけてるから大丈夫。空いてる時間で楽しみたいと思ってるだけだから。でも、ほんと色々な天使がいるよなぁ…アイドルやってる奴までいるの知ってた？」

『知ってる… なぁくんだろ… 全く、何なんだよ、アイツは。』

「凄いよね、あんな目立つことやるかな、普通。」

『それこそ…アイツの趣味なんじゃない？まぁ…俺達は天使だし、隠しきれないオーラがあるのかも。ある意味向いてる職種だったりして。』

「そっか、俺もやってみようかな。」

『好きにすれば。渋谷あたりを歩いてたらスカウトされるかもよ。』

「へー、渋谷か。龍我はスカウトされたことあるの？」

『もちろん、ある。だけど瑞稀以外のことには一切興味ない。』

「あーもう、はいはい。お前は瑞稀マニアだな。そういえば瑞稀とはその後、どうなの？」

『順調だよ。仲良くしてる。この間は一緒に遊園地に行ったんだ。楽しかったなぁ…』