天使の恋わずらい (ページ19)

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瑞稀と一緒に遊園地に行った日から1週間が過ぎた頃…

飛貴から呼び出された。

アイツ…まだ下界にいたんだな。
いつまでいる気なんだ？

とりあえず指定されたファミレスに向かった。

ファミレスに入ると、店員が声をかけてくる。

「いらっしゃいませ。お一人様ですか？」

『いや、後からもう1人…って、え！？飛貴？お前…何やってんの？』

「へへへ、ビックリした？ここでバイト始めたんだ。」

バイトって… 天使がバイト？

「席に案内するね。何食べる？」

などと言いながら、普通に接客を始める。

呆れるやら感心するやら…

『じゃ…オムライス。』

「かしこまりました。俺、もうすぐ上がりだから食べながら待ってて。」

そう言って、店の奥へと戻っていった。

平日午後２時のファミレス…

客はほとんどいなくて、空いている時間。

バイト終わりで着替えてきた、飛貴がオムライスを運んできた。

「お待たせ、オムライスになります。俺の奢りだから遠慮せず食べて。」

『そりゃ、どうも。お前は、食べないの？』

「俺はお昼に裏で賄い食べたから大丈夫。ドリンクバーもつけてあげるよ。何飲む？」

『じゃ… ジンジャーエールで。』

「オッケー！」

そう言いながらドリンクバーのコーナーに向かった。

本当にコイツは… 適応しすぎだろ、、

「はい、ジンジャーエール。」

『ありがと…』

オムライスを食べて一息つく。