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『 え… 瑞稀！ どうかした？』
呆然としていた瑞稀に声をかけると、ハッとしたように気がついて、
「 いや、、何でもない。ちょっと…一瞬、名前が出てこなくて。 何でだろ…」
『 いいよ別に、また今度で。カフェに行くからさ。』
俺はこれ以上アイツのことを聞きたくなくて、そう言ってしまった。
「 うん… わかった。」
この時… ちゃんと話を聞いていれば。
俺も動揺していたせいか…
戸惑っている瑞稀の様子に気づいていなかった。
気づいていたら… 何かが変わっていたのだろうか？
きっと…瑞稀を苦しめることもなかったよね。
ごめんね…瑞稀。
気づけなかったことを、後々 後悔することになるなんて…
この時の俺は知る由もなかった。
だけど…俺は…
後悔しながらも…
気づけなくて良かったんだって…
心のどこかで思っていたのかもしれない。
身勝手だけど…俺は300年越しの想いを抱えて…
どうしようもないくらい…ずっと
瑞稀のことを求め続けていたから。
こんな身勝手でバカな俺を…
許して欲しい…
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作者名：wawa | 作成日時：2020年3月12日 8時
