天使の恋わずらい (ページ16)

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久しぶりのジェットコースターは最高だ。

やっぱり俺は高いところが好きなのかもしれない。

『瑞稀、大丈夫？少し、酔った？』

「いや、大丈夫。お前…全く怖くないんだな。」

『全然怖くない。面白い。』

「すげー、、マジで。俺も好きだけど、スリルを楽しむっていうか、怖さはあるもん。なのにお前ときたら…」

『はははは… 風が気持ちよくて最高の気分になれるから好き。』

「風が気持ちいいって…あんな強すぎる風なのに、変わってんなぁ、龍我は。」

『そうかな？少し、休憩がてら観覧車にでも乗る？』

「うん、そうする。ゆっくり景色を眺めたい気分。」

観覧車も好きだ。

狭い空間に瑞稀と2人きりになれて、まるで世界に2人だけしかいないような…そんな気分に浸れる。

観覧車に乗ると、やはり少し疲れが出たのか、窓の外を黙って見つめる瑞稀。

そんな瑞稀を…ジッと見つめる俺。

綺麗な横顔… 何を考えてるの？

アイツのこと？

だったら嫌だ。

いやいや、余計なこと考えないようにしよう。

せっかく2人きりなんだから。
思う存分、満喫しないと。

ずっと窓の外を見ていた瑞稀とフッと目が合った。

「ん、何？どうかした？」

『いや…別に。ただ瑞稀を見てただけ。』

「何それ… 景色を眺めなよ、せっかく観覧車乗ってるんだから。」

苦笑しながらそう言われた。