天使の恋わずらい (ページ12)

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それから3時間後、やっとバイトが終わった。

『終わったー。今日はお客さん多くて忙しかったね。』

「うん、金曜日だしね。飲食店はどこも混んでるかも。」

『確かに。龍斗オススメのご飯屋さんも混んでるかもね。』

「そう思って、バイト前に念のため予約しておいたから大丈夫だよ！」

『おー、さすが！やるじゃん。』

「まぁね。じゃ、早速行こうか。」

『うん、お腹ぺこぺこだよ。早く食べたい。』

それから少し歩いて、お店に着いた。

雰囲気の良さそうな個室のお店。

『なかなか良さそうなお店だね。どこで見つけたの？』

「うん、たまたまテレビで見かけて、気になってたんだ。」

『へー、テレビ見るんだ。意外。』

「そう？結構、ドラマとか好きで見てたりするよ。」

『ドラマかぁ… あんまり見ないなぁ。YouTubeばっかり見てるかも。』

「今時の子だねぇ。俺はYouTubeよりテレビだな。ドラマ面白いよ。」

『今時の子って…お前も19歳だろ。どんなドラマが好きなの？』

「恋愛ドラマ！切なくてキュンキュンするドラマが好きなんだよね。」

『えー、、益々、意外。キュンキュンってお前は女子か！』

「いいじゃん…別に。瑞稀はさ…恋愛とか興味ないの？」

『え！？いや、そりゃ…興味なくはないけど… 何、急に？』

突然、真剣な顔をしてそんなことを聞いてくるから…思わずドキッとした。