天使の恋わずらい (ページ11)

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11.瑞稀side ページ11

せっかく龍我が誘ってくれたのに…

バイトの日なんて、残念。

龍我とは出会ってまだ3ヶ月くらいだけど、すぐに打ち解けて仲良くなった。

初めて会った時から、まるで昔から知っているような…そんな懐かしさを感じた。

龍我と一緒にいると楽しくて…

それに、優しく包まれているような安心感もあって、人見知りの俺がこんなに心を許すなんて中々ないことなんだけどね。

明日こそは、龍我と遊びたいな…

「おつかれ、瑞稀！シフト、今からなの？」

『龍斗、おつかれ！うん、今からだよ。龍斗も？』

「うん、俺も今から。やった、今日は瑞稀と一緒なんだ。ねぇ、バイト終わったらご飯食べに行かない？」

『うん、いいよ。』

「良かった！瑞稀を連れて行きたいって思ってたオススメのご飯屋さんがあるんだ。」

『へー、それは楽しみ。じゃ、とりあえずバイト頑張りますか！』

「うん、そうだね。頑張ろう！」

お互いに拳を軽く合わせて、気合いを入れた。

龍斗は他大学の学生で、このバイト先のカフェで知り合った。

パッと見クールそうに見える長身のイケメンで、最初は近寄り難いと思っていたけど…

見た目と違って、お茶目で人懐っこくて、積極的に話しかけてきてくれたから、すぐに仲良くなれた。

ギャップが凄いよな…龍斗は。

そういえば、龍我と同じくらいの時期に出会ったんだった。

名前も似てるな…

見た目や性格は全然違うけど、人懐っこいところは似てるかも。