忘れられない人 (ページ6)

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それから部室に向かうと、待ち構えていた女子部員に話しかけられた。

「井上くん、さっき高橋先輩と話してた？」

『え？あぁ、ボール拾ったついでに少し話しただけだよ。』

「いいなぁ～！高橋先輩、凄く人気あるんだよ。爽やかでカッコよくて！」

へー、そんなに人気あるのか。
まぁ、確かに爽やかイケメンだもんな。

「で、なに話してたの？」

『いや、話ってほどでも… そういや、今度、練習試合あるから見に来てとか言ってたかな。』

「きゃー、練習試合見に行きたい！ねー、ダンス部みんなで応援に行かない？」

「いいね！せっかくだしチアやりたい！」

勝手に盛り上がり始める女子部員達。

おいおい…チアって、、たかが練習試合だぞ、、

ちょうどそのタイミングで、直樹が部室にやってきた。

「なんか盛り上がってるね？なになに？」

「聞いて！今度、野球部の練習試合に皆で応援に行こうって話になってたんだ。」

「へー、なんか面白そう！ね、瑞稀くん。」

『え、あー、そうだね。』

うーん、、行くつもりなかったんだけどなぁ…

直樹まで乗り気になるとは。

そんなこんなで、週末の練習試合の応援に何故かダンス部の皆で行くことになった。