忘れられない人 (ページ21)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:22,618 hit

21 ページ21

それから1学期が終わり、いよいよ夏休みがやってきた。

俺もとりあえず、夏休みの間は塾の夏期講習に行くことに。

『受験終わったのに、なんでまた塾の夏期講習なんかに…』

俺はウンザリしていた。

「まぁまぁ、進学希望ならそれも仕方ないでしょ。」

『直樹は？夏期講習行かないの？』

「俺は進学希望じゃないし。ダンススクールの合宿もあるからね。後は、プールに海に夏を満喫する！」

『あ、そう、、俺は泳げないから、その辺はパスだな。』

「何言ってんの！ダンス部で海行こうって話してるんだから、ちゃんと来なよ。」

『はいはい、わかったよ。』

「優斗先輩に聞いてると思うけど、野球部と一緒にBBQだからね。」

そうだった…
まぁ、それは楽しみかも。

でも俺は泳がないから！

夏休みに入って、2週間が過ぎた頃、例のBBQの日がやってきた。

夏休みに海辺で、皆でワイワイBBQなんて青春って感じ。

部活で忙しくしてた、優斗先輩にも久しぶりに会えて、俺もテンションが上がっていた。

「瑞稀くん、久しぶり！元気にしてた？」

『優斗先輩、はい、まぁ何とか。今、夏期講習に行ってます。』

「そっかー、夏休みまで勉強かぁ。それはそれで大変だよね。でも今日は思いっきり楽しもうね！」

『はい、そのつもりです！』

優斗先輩は、明るくて皆を盛り上げるのが上手くて、太陽みたいな人だよな。