忘れられない人 (ページ3)

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そう言って笑う飛貴。

いつの間にか、俺や直樹の身長は追い抜かされ、大人っぽくなってきたと思う。

だけど、屈託なく笑う顔はあの頃の面影を残していて、やっぱり可愛い。

『うん、そっか。じゃ、お前が来るの楽しみに待ってるから。』

そう言って飛貴の頭を撫でた。

飛「うん… 」

「 …お前は相変わらず瑞稀くんに懐いてるよね。本当は瑞稀くんの弟になりたかったとか思ってるんだろ？」

直樹がイタズラっぽく笑いながらそう言うと、

飛「は？そんなこと思うはずないだろ…バカ兄貴！ …それと瑞稀くん、頭撫でるのやめてよね！子供扱いしないで！」

そう言って部屋から出て行ってしまった。

『え、、飛貴、怒っちゃった？』

「だね、珍しい。反抗期？」

『直樹が揶揄うようなこと言うからだろ…』

「いやいや、瑞稀くんが子供扱いするから拗ねたんでしょ。」

『別に子供扱いしてるつもりはないんだけどな… ただ、飛貴が可愛くて。』

「瑞稀くんは、飛貴を甘やかし過ぎ！アイツはすぐ調子に乗るんだから、つけあがらせたらダメだよ。」

『甘やかし過ぎかな？俺、一人っ子だから加減がわからなくて。本当の弟みたいに思ってるからさ。』

「そう言ってもらえるのは俺も嬉しいけど… まぁ、ほどほどにね。」

ほどほどに…かぁ、、

なかなか難しそうだ。