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俺が帰ろうとすると、直樹が立ち上がって、
「 送ってくよ。ついでにコンビニに行こうと思ってたし。」
そう言うから 一緒に家を出た。
俺の家は歩いて1分だから 送るほどの距離ではない。
『 コンビニで何買うの?』
「 ん? あー、ちょっと…雑誌とかお菓子。」
『 お菓子って…もう夕飯前なんだからほどほどにしとけよな。』
歩いてすぐに俺の家に着いた。
『 じゃ、直樹、またね!』
「 瑞稀くん…あのさ…飛貴のことなんだけど。」
『 ん? 飛貴がどうかした?』
「 前にも言ったけど、アイツのこと甘やかさないでいいから。」
『 え、甘やかしてたかな? そんなつもりなかったんだけど…』
そう言うと、直樹は呆れたように溜め息をついて、
「 自覚ないんだね… 飛貴もそういうところあるけど、、俺、心配なんだよ。」
『 心配って、なんで?』
「 なんでって言われても…うまく説明できないんだけど… 2人の距離が近すぎる気がして。とにかく心配なんだ。」
『 何だかよくわからないけど…飛貴も受験生で不安定だったりするから、気をつけて見てあげなきゃってこと?』
「 まぁそれもあるけど…とにかく構い過ぎないほうがいい。そんな気がする…飛貴のことは俺が見てるから。」
直樹は 一体、何が言いたいんだ?
この時の俺には、全くわからなかった。
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作者名:wawa | 作成日時:2019年7月9日 9時