元帝光中バスケ部の彼はキセキの世代に狙われてますパート2 (ページ30)

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強さ=仲間ページ30

＊本編に戻ります。

『亜希兄さん。自分をコントロールするにはどうしたらいいでしょう？』

亜「それは難しい質問だな。自分のことは自分が一番よく知ってるからな」

『でも亜希兄さんは、バスケの時自分をどうやって制御してたんですか？』

亜「...仲間の存在があったからかな。こいつらなら、やってくれる。こいつらには信頼できるほどの力がある。って思ったから、自分一人で暴走することなかったのかも。確かに、自分が強いって思うのは大切だけどさ、いくら強くても一人じゃ何も出来ないんだよ。それはバスケだけじゃなくて、全てにおいて。一人で生きていける人間なんていねーだろ？」

『...成る程。仲間を信じる....。ありがとうございます』

亜「自分の殻を破って成長する事はいいことだ。けどな、無茶はするな。時間をかけてゆっくりやっていけばいいんだからな？」

『はい』

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＊電話

春「へぇ、夏希がそんな事を」

亜「あぁ。成長してくれるのは嬉しいが、夏希がそう簡単にあの"モンスター"を制御出来るとは思えない」

春「なんの為に、お前がそばにいるんだ？」

亜「俺が手伝ってもあいつは喜ばないぞ。それにあいつ自身の成長にも繋がらない」

春「別に手伝う必要はないさ。ただ、アドバイスをしてやればいい。そして、暴走しかけたら止めるのがお前の役目だろ」

亜「っふ。だな..。そういえば、そっちはどうだ？」

春「あぁ。今のところバレてない」

亜「そうか。夏希にはバレないようにしろよ」

春「わかってる。じゃあこれから練習だから」

亜「おぉ。頑張れよ。じゃーな」

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『精神的に自分を強くする...か。なかなか難しいですね』

黒「夏希くん？どうしたんですか？」

『テツヤくんは、自分のこと強い人間だと思いますか？』

黒「え？....どうでしょうか、僕は強くないと思います。でも、仲間がいると強くなれます」

『やはり、仲間ですか..』

黒「どうしたんですか？」

『いぇ。ありがとうございます』

黒「？？」

(今の僕は仲間を大切にしてますし、仲間がいての僕だと思ってる。けど、"もう一人の僕"はそうじゃない。一人でなんでも出来る、仲間なんていらない。
だから....島谷君にもあんな事を言われてしまうんですね...)

『師匠に聞いてみましょう。何かわかるかもしれません』
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今回はここまでです。
夏希の言う師匠は誰なのか？お楽しみに！