元帝光中バスケ部の彼はキセキの世代に狙われてますパート2 (ページ15)

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悪魔の微笑みページ15

桃「(なっちゃんそんなに強くなったんだ。..きーちゃん大丈夫かな？)」

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『伊月先輩、次僕にボールください』

伊「お、おぉ。分かった」

『あ、それと僕にボール渡す時ーーーしてください』

伊「は？それじゃあ誰かに取られるんじゃ..」

『大丈夫です。僕が必ず取ります』

伊「分かった」

笛の音でボールは伊月に渡り、ディフェンスが付く。それを見計らって伊月は誰もいない相手チームのゴール付近へボールを投げた。

日「馬鹿！どこ投げてんだ！！」

伊月が投げたボールを黄瀬や他の選手が追いかける。
ボールに手が届きそうになった時、夏希の手が伸びてきてボールを奪った。

選「なっ！いつのまに！」

空中でボールを掴んだまま真正面からダンクをしようとする夏希の後ろから、黄瀬の手が伸びる。

黄「させねーっスよ！！！！」

『黄瀬君なら来ると思ってた。けど、残念♪』

ゴール寸前の所でボールを離しパスを出した。
ボールは伊月の手に渡りそのままゴールが決まる。

黄「はぁ、はぁ、はぁ...」

『必死にボールを追うのはいいけど、周りをちゃんと見ないとダメだよ。黄瀬君』

黄瀬に微笑みかける夏希は普段からの雰囲気とは別の雰囲気が漂っていて、周りは悪寒が走った。

誠凛25:海常25

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赤「黄瀬の体力がなくなってきてるな」

桃「え？まだ第2Ｑだよ？」

青「....このまま行くと体力持たねーぞ」

亜「あまり動いてないように思えるけど、今の夏希について行くのは相当な体力が消耗される。このままだと、黄瀬は第4Ｑまで体力がもたない」

緑「...」

高「黄瀬は汗が凄いし息が上がってるけど、なっちは全く汗もかいてないし息も上がってないな」

亜「あいつは昔からそうだったよ。本気でプレイしても息が上がってるのを見たことがない」

桃「きーちゃん....」

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黄「...はぁ、はぁ、はぁ...」

『大丈夫？息が上がってるみたいだけど』

黄「こんなの、どうってことないっ、スよ..」

『そう？ならいいけど』

黄「(クソ...なんで夏希っちは息が上がってないんスか...)」

『黄瀬くん。そろそろ本気出してくれない？』

黄「え？」

『このままだと、僕らが勝っちゃうし。それじゃ面白くないでしょ』

黄「なっ！！！！！！」

『僕、君のコピーが見たいな』

黄瀬に笑いかける夏希の笑顔はまるで"悪魔の微笑みだった"とそこにいた全員が後に語る。