天然ゆるふわ男子はFischer'sのメンバーです。 (ページ29)

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過去編〜ヒナ20歳〜僕の大好きな人ページ29

ｺﾞﾝｯ

「ぐっっ、はっ！！！」

男はうめき声をあげその場に倒れ込んだ。
僕は状況が理解できず目を見開いて呆然としていた。
すると中に入ってきたのは、僕の大好きな人だった。

『っシルク！』

シ「ヒナ！！！」

シルクは部屋に入り全裸の僕を見ると目を見開き驚いていたが、すぐに自分が着ていた上着を掛けてくれた。

シ「心配した...」

『ご、めんっ、..で、もなんでココが分かったの？』

シ「モトキとマサイからお前の様子が変だって聞いたから。心配になって後、つけてた」

『え、』

シ「だけど途中で見失って、だから遅れた....ごめん」

『..ありがとっ』

シ「何も、されてない？」

『うん、服脱がされた、だけ』

シ「そっか...マジで、良かった」

『っシルク。助けてくれて、ありがとう』

シ「当たり前だろっ」

シルクは僕を引き寄せ強く抱きしめてくれた。久しぶりのシルクの匂いと体温に、今まで溜め込んだものを全部吐き出すように泣いた。
その間、シルクは何も言わずにずっと僕の頭を撫でてくれていた。

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あれから僕とシルクはタクシーで家に帰った。
男は後から来た警察に連行されて行った。

ｶﾞﾁｬ

『お邪魔します..』

シ「みんな、待ってるからリビング行こう」

僕の手を握るシルクの手は少し震えていたのを今でもはっきりと覚えている。

リビングには、だほちゃん、モトキ、マサイ、ザカオがソファーに座っていて僕の姿を捉えると立ち上がり、周囲を取り囲んだ。

ン「よかった！！！無事帰ってきた！！」

マ「まじで、心配かけさせんな..」

モ「何も、されてない？」

皆んなが僕を心配してくれてる。そう思ったらまた涙が溢れてきて止まらない。3人は驚きオロオロと焦り始めた。

ン「え！？な、なんで泣いてんの！もしかして、何処か痛い！？」

マ「病院行くか！？」

モ「この時間やってる病院あるか調べてみる！！」

『違っ、う、れしくて...。みんなが、こんなに心配してくれてるんだって、思ったらっ....涙が溢れて、』

モ「心配するのは当たり前だろ。ヒナは俺たちの大事な親友なんだから」

『っふ...うんっ』

ン「とりあえず、お風呂入っておいで？」

『あり、がとっ、、みんな』

みんなが親友で本当によかった。

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湯船に浸かって天井を見つめる。そしてふと思った。

『...裸見られた』