ふたりの部屋 (青×緑)

13. 熱い彼女 ＊ ページ14

【＊リクエストして頂いた作品です。】


side青




ジリリリリッー



けたたましい目覚まし時計の音で今日も目が覚める




朝に弱い俺らふたりやからって淳太くんが同棲祝いにくれやつ



ほんまにうるさい…




まあ、結局は助かってんねんけどさ笑




うるさい音でちょっとイライラしたから、隣で目ぇこすってるともを抱きしめる



…うーん、あったかくて幸せや





ん？



なんかあったかすぎやない？





智「んぅ…りゅうせい、おはよ
重いよ…？」



「ひどっ…やなくて、ともあつくない！？」



智「へ？…冬やでー？あほなん？あー、あほやったわ、はは」






寝ぼけてんのかなんなんのか、
口調はふわふわしてるくせに

朝からなぜか罵倒されてる俺…つら





寝起き悪いからな、まあええわ




「そやなくて！とも、熱あるんちゃう！？」




智「んぅ〜、へーき」





そう言ったわりには、
ふらふらと立ち上がり洗面台へ向かうとも




「なぁ、ちょ、熱はかってみいって！」




体温計をとって、ともの後を追う




パシャパシャと顔洗ってるけど、
絶対いつもより動きがゆっくりやん…



「なあって、はかってみ！？」




智「…りゅうせ、今日どうしたん？うるさいんやけど？
頭ガンガンするんやから、静かにしてて」




「んなっ、心配してんやん！ …てかやっぱ具合悪いんやろ？」





ともの両肩つかんで顔をのぞいてみる




あった目ぇは、明らかにトロンてしてるしうるうるしてる



かわいい…



って今はちゃうわっ





「とも？ 心配やからさ…お願い、俺にくらい強がらんといて？

頑張るともは好きやけど…俺の前でまで無理してるのは見てたくないで？」





出来るだけ優しく言った
身体は大事にしてほしいんやもん



けど、もっと涙目になったとも…
さっきまでのツンツンはどこいったんや笑





智「…やって、グスッ
お仕事行かなあかんもん…。周りの人に、迷惑かけられへんやん…」




そっと抱きしめて、頭をぽんぽんと撫でた




「うん、せやな。ともはほんまエライよな」





俺の胸に顔をぐりぐりと押し付けてきて、腰に腕を回しぎゅーってするとも




やっぱ、熱いんよなぁ…
あぁーどないしよ

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