増えていく思い出 ページ3
ASIDE
何か苦しい。
『うぐ…』
え、何で?
腹部が重い。何か乗ってる?
『…あぁ、密さんと三角くん…』
昨夜は2人と並んで寝たんだった。
その2人の腕が、私のお腹に乗せられている。普通に重いぜ。
布団に入ってから少しお喋りしたけれど、気づいたら寝落ちてたな。
くっ付いて寝たからか、暖かくて心地よかった。
『どっこいせっと』
どうにかこうにか腕を退け、布団から抜け出して、2人に布団を掛け直す。
よく眠っている2人の頭を撫でてから、パーカーとスマホを掴んで私は部屋を出た。
『うわ、何この着信…LIME?』
パーカーを着込んで、時刻を確認しようとスマホを開く。6時半、いつもより遅めだ。
それより目に飛び込んできたのは、LIMEのメッセージを知らせる通知だった。
『…あ。昨日のアレか』
昨日、留守番組で白熱した人生ゲーム。あの時、何枚か写真を撮った。
それを留守番組それぞれに送るのも面倒で、あと他の皆にも留守番組は楽しんでるよって報告になるからと、カンパニーの全体グルに送り付けたのだ。
『はは、一成くんと太一くん辺りが一番騒がしいな』
私達の写真に、他の皆は[楽しそうだね]、[人生ゲーム?]、[羨ましい!!]と様々な反応を示していた。
ちなみに、人生ゲームは私の快勝であった。
左京さんに寄付をした後も幸運マスに多く当たり、たまに来る不幸マスも吹き飛ばした。
前日に東さんといづみさんが予言した通り、MANKAI寮を制圧したのである。
なお、支配人はダントツ最下位だった。
『って、あれ?東さんも写真送ってる』
タップして開くと、それは東さんと左京さんのツーショットだった。
2人はあの後も晩酌していたから、その時に撮ったんだろう。
『私が作っていったブルスケッタも、一緒に写してくれてる…』
皆は[美味しそうなおつまみ!]、[Aだな]、[てか左京さんがツーショットとか意外です]と、こちらも様々な返信。
私は、キラキラと目を輝かせたブス猫のスタンプを送った。このブス猫、お気に入りなんだよね。
それから、寝る前に撮った密さんと三角くんとの3人の写真も送って、スマホを閉じた。
『さて、本日も家政婦業、始めますか!』
まずは、お庭番長直々に拝命した任務!朝の水やりから!
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わず - すごく面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年9月10日 14時) (レス) id: 1511d926d3 (このIDを非表示/違反報告)
rena(プロフ) - 更新待ってます (2018年8月30日 2時) (レス) id: 8104f6caff (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - すごく面白くていつも楽しみにしています!更新応援してます! (2017年9月6日 8時) (レス) id: a8b7ed9872 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり。 - とてもとても面白くて、何回もみています!ゆっくりことこととお待ちしております。 (2017年8月5日 19時) (レス) id: 392125dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - 最高でした♪ 続き、楽しみにしてます! (2017年7月4日 23時) (レス) id: c79b5cac48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:群青 | 作成日時:2017年6月14日 9時