No.8 罪悪感と父の言葉 ページ10
アイクside
ア「…うっ」
その景色に耐えられなくて、吐いてしまった
呼吸を整える
無線で父上に連絡しなければいけない
《ザザっ》
ア「こちら…アイク…。
父上に変わって、、、貰えますか…？」
「あ、アイクじゃん？どうしたのそんなに息が切れて？」
従姉妹のアルナ姉さんは、空気が読めなくて困る
「何をしているんだ、アルナ?」
ア「トワラ兄さん…父上を、呼んでくれませんか？」
アルナの双子のトワラ兄さんは、姉さんと違って察してくれるから助かる
ト「わかった。。何かあったら俺にもいえよ
リーダー、アイク様がお呼びです！」
「なんだ、アイクか。どうした」
父上に無線が渡されたようだ
自分は今の状況をいう
ア「人を…２人殺し、ました。
父上の……修行が役に立ちました。
多分下級の一族です。追っては来ません」
そう伝えると父上は、無線越しに笑っていた
「フフフフフ…
よくやった。下級というのは少し残念だが、お前が初めて自分の意思で殺したんだからな」
チガウ
ア「違うんです。」
「は、？」
ア「本当は、殺したくなかったんです」
「次同じことを言ってみろ。俺が現実を味わせてやる」
父上のその声にはさっきの笑いがなかった
ア「っはぁ…」
無線機を置いた
まだ右手が震えている
どう頑張ったって、自分を支配している実の父親にはかなえっこないのだ。
それは自分がよくわかっている
自分ではないナニカが、父上が自分に与えた理想の殺し屋だとも分かっていた
冷血な心
残酷な心
同情しない心
全てをもうひとりの自分は持っていた
でも、自分はためらっている
本当の自分は、人を殺したくないと願っている
あの生々しい人の感触が、蘇ってくる
それが認めるのが怖くて、脱力して地面に座った
無機質なコンクリートに、雨が降る
空は晴れているのに
自分の足元にだけ雨が少し降った
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文川 - お話の続きが楽しみです更新待ってます！頑張ってください (2018年8月20日 21時) (
レス) id: c4d22372b7 (このIDを非表示/違反報告)
まきき - そうだったんですか！？ごめんなさい！がんばってください！ (2017年7月30日 18時) (レス) id: f628189aeb (このIDを非表示/違反報告)
水色フード1216(プロフ) - まききさん» コメントありがとうございます！自分が今、受験生のため夏期講習に追われて忙しくあまり更新出来ずにいます(^^; 今日1話だけ更新しようと思っています。申し訳ありません (2017年7月26日 21時) (レス) id: 59c101e221 (このIDを非表示/違反報告)
まきき - いつも楽しみにしてます。まだですか？ (2017年7月17日 17時) (レス) id: f628189aeb (このIDを非表示/違反報告)
水色フード1216(プロフ) - ま〜たんさん» コメントありがとうございます！ぜひ期待してて下さい！((ww (2017年6月8日 17時) (レス) id: 59c101e221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水色フード1216 | 作成日時：2017年6月7日 22時
