26.最期を ページ32
「……で、アンタ何したのかわかってるんでしょうね？
これは一級犯罪…死刑になるのよ。
一人っ子だから多少免除されるけど。アンタ、多分牢獄行きよ。」
どうやらあそこから逃げ出した奴が自警団に連絡をしたらしい。
扉を開けば、女のような外見をした男。
「……俺が悪いって言うんですか。
俺は!!大好きなおばあちゃんを、殺されたのに」
段々と弱気になっていく声。
何故なら酷く強い眼力で睨まれたからだ。
「何事も感情で片付けないで。
おばあちゃんを殺されたから何？復讐するために人を殺していいって言うの？
そもそも、アンタは元々反乱の首謀者の母親から産まれた……
首謀者の関係者は全員始末しなければならないのに、生き残った。
お婆さんは、そんな貴方を庇った。
普通なら赤ん坊としてこの世に生まれ落ちたことが奇跡なのに。」
冷酷に、目の前の彼は言葉を並べる。
現実がちくり、ちくりと胸を刺す。
そう、これはあらがえない事実であることは確か。
«「おばあちゃん、エペルを宜しくね」»
«「駄目だよ、**。最後まで責任を取るって」»
«「エペルまで、不幸にしたくないの。分かって。」»
炎に飲まれていく母親。
いとおしげに自分を見つめたあと、処刑された。
幼い自分は、何も分からなかった
けど、哀しかった。
…心に穴が空いた気がした。
「まぁまぁヴィル、少し落ち着きたまえ。
彼は独学で武器を使える。
これは優秀な存在じゃあないか。」
「ルーク、アナタ意味分かって言っているんでしょうね。
目の前にいるのは立派な犯罪者よ？
こんなのを入れたら国の名折れだわ!」
「エペルくん、だったかな？
君は今までにない兵士の目だ。
意思がはっきりとしていて、美しい
どうだい？私達の軍に入る気はないかい？」
その訓練されたゴツゴツとした手。
「……やります」
少年はその手を掴んだ。
ヴィルと呼ばれた青年ははぁ、とため息をついた。
その瞬間が物語の機転だった。
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かどユキ 芝(プロフ) - ひっっさしぶりです。 気が向いたしプロットも溜まったので更新しました。 (2021年6月9日 19時) (
レス) id: f5b2ce54f6 (このIDを非表示/違反報告)
かどユキ 芝(プロフ) - 久しぶりにみたら4000越えててビックリした。 今でも見てくれている読者様ありがとう! 突然ですがこれより私はかどユキ 芝として元つゆりとして参ります! 来年4月には新しいツイステの作品作成を予定してます。 大丈夫です、合間で完成させます。 (2021年5月19日 22時) (レス) id: f5b2ce54f6 (このIDを非表示/違反報告)
華刺(プロフ) - 妖々梅雨里さん» いえいえ！ 受験は大事です…できる範囲でなくとも、作者様のペースで大丈夫です。休んだっていいんですからね。聞き役なら得意ですので、いつでもボードに。応援しております。 (2021年3月6日 21時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
妖々梅雨里(プロフ) - 華刺さん» ありがとうございます!!! 受験生になるまではできる範囲で更新していこうと思ってます!! (2021年3月6日 17時) (レス) id: f5b2ce54f6 (このIDを非表示/違反報告)
華刺(プロフ) - 妖々梅雨里さん» パフパフ！！ 待ってました〜！ 最近お姿が見えませんでしたが、ご健在そうで安心です！ 今後の展開に期待しております… (2021年3月6日 15時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妖々梅雨里 | 作成日時：2020年11月13日 11時
