4.全快 ページ6
rb.視点
「………う」
目がぼんやりとする。
意識が覚醒すると同時にあの女とゾムの声が聞こえた。
「いやや!!」
『早く!!飲みなさい!!そうじゃないと……』
その言葉を聞いたとたん、体が動いた
「ゾム!!!」
しかし
『ただの風邪薬だろう!?多少苦いけれど、飲まなきゃ動けないんだよ!?』
「苦いの嫌いや!!」
あっけらかんとした。
「お前ら…何しとんねん…
かたや嫌がっとるし、かたや看病しとるし」
『ああ、聞いてくれロボロ!!
ゾムが薬を飲まないんだ!』
「いやそういうことじゃないねん」
『……どういうことだ?』
ほんまこいつわかってへんねんな
しゃあないか……
「俺、脅したやん」
そういうと女は可笑しそうに笑った
『可愛らしかったな、表情と言動が合っていない姿』
「うっっっさいわ!!!」
「ロボロうるさい」
頭を押さえて唸るゾムを見てはっ、とした
「俺が眠ってる間、なんかされたんか!?ゾム…」
「ん?あぁ……」
一連のことを説明してもらった
○手負いの自分を見つけてもらう
○看病←イマココ
「イマココじゃねぇ……」
絞り出すような小さな声が出た。
ああ見えて意外と適当なんやから……
『そう言えば君達は今齢は?いくつだ?』
「「15」」
『可笑しいな……』
おい何が可笑しいな、やねん
身長がチビやからか!?お”?
『本来ならLSUの招待状が来るはずなんだが…』
「LSU?なんや?食いもんか?」
ゾムが首をかしげる
「有名魔法学校、やろ?それくらい知っとる。
俺らみたいな下に住んでる奴等には届かへんや……ろ……?」
ヒラリ、と頭上に落ちてきた何か。
それを見ると
「LSUよりあなた様を学園に招待致します」と。
それはゾムも同様で。
「お、おれにも来た!!!」
『不味いな。』
「何が?」
『始業式に遅れる』
「……………」
そ れ を は よ い え や
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作者名:かどユキ 芝 | 作成日時:2021年5月24日 23時