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(シルクside)
Aがキッチンで肉じゃがを作っているのを見つめる
あまりに無邪気にモトキを褒めるから
それ以上聞きたくなくて話題を変えた
何ならAの手料理初めて食べるのは俺だけがよかった
なんて、ガキっぽいなあ俺。
独占欲丸出し。
買い出しも咄嗟に行くなんて言っちゃって。
正論を突きつけられ何も言えずに見送った
Aとモトキが出てったあと
マサイ「お前、そんな感じだったっけ?(笑)」と笑われる
相変わらず言葉足らずだけど何を言いたいかは分かった
シルク「俺が1番思ってるわ」
ほんと、何かやべえ。
隣で何も知らずに料理してるA。
何となく意地悪したくなって耳元で呟く
案の定顔を真っ赤にしたAが居て、それだけで機嫌は治る。
内緒、と口パクすると伝わったみたいで更に顔を赤くした。
みんなにバレたら食べたいって言いそうだし。
…ああ、来週が楽しみだ。
食事中、ザカオが口を開く
ザカオ「そういえば今度の土曜なんだけどさ、俺やっぱ参加無理そうだわ、大会近くて。」
マサイ「ああ、いいよ、ンダホと4人で行ってくるわ」
あれ、今度の土曜?
シルク「あれ、アスレチックって日曜じゃなかったっけ?」
モトキ「ええ〜違うよ、シルクが土曜って言ったんじゃん(笑)」
昼飯作ってもらおうと思ってた俺のプランが崩れる
いつもなら絶対しないミス。
シルク「そうだった…」
自分の不甲斐なさに肩を落とす
みんなに気付かれないようAにLINEを送る。
"アスレチック終わってから俺ん家でもいい?"
目線を合わせれば彼女のまつ毛がゆっくりと動いた
マサイ「Aも来る?」
A「あ、えっと…」
そりゃ好都合。
シルク「それいいじゃん、おいでよ。」
そう言うと、困惑しながらも頷いた。
A「ね、土曜大丈夫なの?都合悪そうなら別の日でもいいよ?」
食後、みんなの目を盗んで俺に話しかける
夕飯作ってもらうなんて何か下心あると思われそうだな
いや、無くはないけど。
シルク「Aが疲れてなければ…早く食いたいから」
A「私は大丈夫だけど…そんなにハンバーグ好きなんだね(笑)」
…どうしてこうも鈍感なんだ
シルク「Aが作るから食べたいんだよバカ(笑)」
驚くA
そろそろ気持ち気付いてくれよ、な
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作者名:みーみ。 | 作成日時:2022年9月18日 22時