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(シルクside)
美味しそうに料理を食べるAを見ると思わず笑みが溢れる。
Aへの気持ちは、初対面での衝撃が忘れられなくて、
不思議な感性の人への関心、なはずだった。
連絡を取るようになって、距離が縮まって。
俺の話をいつも楽しそうに聞いてくれる。
いつしか単純な興味だけじゃなくなっていた。
自分の気持ちが分からなかった。
…いや、本当はとっくに気付いてた。
出逢ってから日も経ってないしそんなわけ無い、と変なプライドが邪魔して自分の気持ちに見て見ぬふりをしてた。
でもモトキにそれとなく言われて、わざと煽られて。
その瞬間認めざるを得なかった。
…ああ、俺はAが好きなんだ。
そう心の中で文字にした瞬間、かかっていたモヤが一気に晴れた気がした。
メンバーが先に飯食ってたなんて嘘だ。
上手い理由が思いつかなくて強引に連れ出した。
ただ、まだ知らないAの一面を見てみたいと思ったんだ。
誰よりも先に。
A「…何か付いてる？(笑)」
無意識にじっと見つめていたのか、俺の視線に気まずそうに彼女が笑う。
シルク「あ、いや…、あ。」
何でもない、そう言いかけたがAの手にソースが付きそうなことに気付く。
言うより早いと思い、ソースを遠ざけようと手を伸ばした。
A「わっ…びっくりした。」
彼女が仰け反る。
あれ…俺今避けられた？
思考が止まる。
A「あ…ごめん、あの、急にびっくりしちゃっただけで、その、私…ビビり！だから(笑)」
そう、だよな。驚いただけだよな？
そう言い聞かせるも一度浮かんだ思考は自分で自分を苦しめた。
シルク「ああ、ソース付きそうだったから」
戸惑いを隠しそう伝えると
あ、ありがとう。と照れた彼女が映った。
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作者名：みーみ。 | 作成日時：2022年9月18日 22時
