検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:37,201 hit

44 ページ14

.




----------------------------


(シルクside)


まだ離れがたくて軽く飲もうと誘うと快く受けてくれる



少し薄暗く雰囲気のある店内で見るAの横顔は

無邪気な普段とは違って色っぽくて。



酒のまわる速度を加速させる




思わず手を握りそうになったが



"Aには触れないでね"





そう言っていたツマホの顔が浮かんでその手を引っ込める




あぶね。




とはいえ、少し明るく話していないとAの普段とのギャップとこの雰囲気に呑まれそうになる




キーホルダーを理由にしてわざと雰囲気を変えた



本当は別れ際に渡そうと思ってたんだけど、仕方ないか






遠慮がちに受け取るも、Aの表情は喜びに満ちていてその姿で自分の心も満ちていく




…今日で少しは意識してくれたかな





そんなことを気にしながらAとの会話を楽しんだ。
.

.

.



お互いある程度ほろ酔いになった頃、トイレに立ったついでにマスターに"会計して"と声をかける


「なに、女の子連れて来るの初めてじゃん」

彼女?なんてニヤニヤしてる


そのニヤついてんの気持ち悪いから辞めてくれ



シルク「違うよ。…まだね」



そう付け足すとさっきよりニヤつく


「へぇ、まだ、ね。余裕じゃんよ(笑)」


シルク「うるせえ(笑)」



マスターを一蹴すると



…気持ち読めなくて全然余裕ねえよ




1人で苦笑いを浮かべた





シルク「A?そろそろ帰ろうか」


A「うん」


返事をするAの顔はランプの灯りと酒が相まってほんのり紅く染まっている




そんな彼女の姿に俺も理性を保つのがギリギリだ




そう思いながら見つめるけど



当の本人はふわふわしてんのか全然気にしてない




マスターと一言交わすと店を出てAの家まで向かった





シルク「今日は付き合ってくれてありがとう。」



タクシーを降りるAの後ろ姿にそう伝える



A「私の方が色々してもらった気がするけど…私も楽しかった。ありがとう、あとごちそうさまでした」



本当毎回丁寧だよな






シルク「また連絡する。」


そう告げ走り出す車の中から手を振った






----------------------------

45→←43



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
146人がお気に入り
設定タグ:フィッシャーズ , Fischer&039;s , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みーみ。 | 作成日時:2022年9月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。