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(シルクside)
Aが言葉を選んでるのが分かる。
使う言葉も重みがあるし、頭の回転速いんだろうな。
毎度言ってる意味が深過ぎて。
俺たちより考えてんじゃねえかってくらい。
俺から言わせりゃAの考え方のほうがスケールでかいけど。でもたくさん考えてくれて、色々感じ取ってくれてんのは単純に嬉しい。
話を聞きながらふと疑問が沸いた。
それは勘の鋭いモトキも同じだったらしい。
モトキ「Aちゃんは企画の内容っていうより着眼点が俺たちの反応とか心情なんだね」
そう、内容に関して一切触れてない。
信じるとか、気遣いとか、心情の話しかしてないことに俺も違和感を感じてた。
A「…ッ、すいません。」
バツが悪そうな表情を浮かべる彼女。
俺たちの考えは読み取れるのに自分のことになると汲み取るのが苦手みたいだ。
「責めてるんじゃないよ。そういう視点もあるんだなって感心してんの、そんなビビんないで(笑)」
フォローを入れるとマサイがそうそう、参考になった!と
ビッと親指を前に突き出しAの笑顔を誘う。
…お前絶対途中から理解が追いついて無かっただろ。
でもコイツの天然さはこういうとき武器になるから有難い。
Aも自然と笑顔になる。
その笑顔を見て何故か胸に痛みを感じた。
あれ、何だこれ。
さっき話してるときは笑ってるA見ても何とも無かったのに。
真面目な話したからか?
考えていると
俺の異変に気付いたモトキと目が合った。
ニヤニヤと口が緩んでいる。
…何だよ、調子狂うな。
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みーみ。(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2022年9月12日 1時) (レス) id: c7074f5561 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - これからも更新頑張って下さい!応援してます!! (2022年9月11日 10時) (レス) @page15 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーみ。 | 作成日時:2022年9月6日 21時