約束* (ページ29)

今日:16 hit、昨日:14 hit、合計:54,968 hit

29 ページ29

.

----------------------------

…何思い出してんだろ。

フィッシャーズメンバーは自分の中では珍しく、気を遣うことなく話せる男友達だ。
あの人とは全く違う。

…なのにマサイの手思わず避けちゃった。

「Aー？」

感傷と反省に浸っていると別の部屋から私を呼ぶ声が聞こえる。

頭の中で思い出された過去と、沈んだ気持ちを振り切ると、声の方へと急いだ。

.

.

.

ンダホ「大丈夫？何か元気ない？」

私を見てンダホくんが心配そうに見つめる。

A「あ、ううん、何もないよ」

心情を隠して笑顔で答え、

マサイの方へと視線を送る。

マサイ「…え、なに？(笑)」

A「いや、何も(笑)」

無意識にじっと見ていたみたいで、
なんだよー、そんなに見つめちゃってーとか言ってふざけてる。

良かった。バレてないみたい。

シルク「じゃあ、撮影始めるね？」

いつもより少し低いシルクの声が耳を掠める。

私は部屋の端で映らないよう座った。

「どうも、Fischer'sシルクです！」

「マサイ」

「モトキ」

「ダーマ」

「ザカオ」

「ンダホッ」

シルク「あれ、モトキパーマかけた？」

お洒落になってるッ！

そう言って盛り上がるメンバーと照れくさそうなモトキのやり取りが目の前で繰り広げられる。

…分かる、あの髪型カッコいい。

そんな仲良さげな姿を見てるとさっきまでの嫌な気持ちが晴れていく。

シルク「本日の企画はッ、フィッシャーズ、体育会系vs文化系っ！」

パチパチと手を叩くシルク、に釣られてまばらに拍手するメンバー。

…シルクの一生懸命手叩いてる姿ちょっと可愛いよね。

本人に言ったら怒られるから絶対言わないけど。

撮影を見てると、友達というよりファンの1人に戻る。

みんなの話に共感しつつ、声を押し殺して笑いつつ、そんなことを思っていた。

----------------------------

企画ネタは、実際に本人様たちの動画を参考にしています！
感想に関しては私が実際に思ったことだったりします…(笑)