My Girl3 (ページ32)

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「あっつ…」

起きるとカーテン越しでも分かる日差しの強さ

夏本番でもないのに日中は鬱陶しい暑さがまとわりつくこの頃。

今日は少し遠出して大型企画の日で。

軽く身支度を整えるとみんなの元へ急いだ

モトキ「おはよ」

「おはよー」

車に乗り込みみんなで東京駅まで向かう

目的地までは新幹線で約3時間。

編集しよっと

後ろではシルクとマサイがふざけてるけど私の隣はダホちゃんだから平和

ンダホ「Aもうカット終わったの？」

「昨日からやってるからね。これ今日中に終わらせたいんだよね」

とは言っても座ると眠気が襲ってきて。

ここ数日の疲れ取れてないのかな

ンダホ「…ねっむ」

「やっぱダホちゃんも？(笑)私も眠くて集中できない」

ンダホ「今やっても進まないから寝ようかな」

私も編集は撮影後頑張ろうかな

「私も一緒に寝る〜寄っかかっていい？」

ンダホ「え、あ、うん」

大きな肩を借り頭を預ける

ダホちゃんの隣安心するんだよね

柔らかい温もりを感じるとすぐに意識を手放した

シルク「…い、おい、起きろ」

聞き慣れた声でゆっくりと目を開ける

シルク「もう着くぞ。」

頭を起こすとまだンダホは寝ていて。

シルク「ダホも起こして」

「ん…」

ボーッとした頭でンダホの体を揺さぶる

「ダホちゃん起きて、もう着くって」

ンダホ「ん…A…」

「え。」

不意に名前を呼ばれドキッと心臓が跳ねた

ンダホ「んん…おはよ。…顔赤い？」

「え？あ、いや何でもないよ。おはよ」

いつもより低い声で呼ばれるの心臓に悪いんだから。

誤魔化すように急いで降りる準備をして先に出た

マサイ「ダホは？」

「ん？後からくると思うよ」

そう思ってたのに全然降りてこない

…あれ？

振り向くと後ろで閉まるドア

ゆっくりと新幹線が動き出していく

「え、え。ダホちゃんは？」

シルク「…え。あいつ行っちゃった!?」

グループラインを見ると

"ごめん降りれなかった…折り返すから先行ってて…"

メッセージがダホちゃんの声で脳内再生される

マサイ「まじかよ!?」

ありえないハプニングに何だか笑いが込み上げてきた

シルクもいつのまにかカメラ回してるし。

「ねえ嘘でしょ!?(笑)」

マサイ「友達1人置いてった！」

シルク「まあいつかやるとは思ってた」

遅れて戻ってきたンダホ

ンダホ「ごめん！！」

照れ隠しで置いてっちゃったの申し訳ない

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