My Girl3 (ページ16)

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高橋「…だめ？」

綺麗な二重を少し細める

私の大好きだった優しい表情。

中学のときの記憶がよみがえる

初めての彼氏でこんなに人を好きになったのも初めてってくらい好きだった。

優しくてノリよくてクラスメイトからも人気で。

突然別れを告げられたときは理由も教えてくれなくてひどく傷付いてたくさん泣いたけどそれ以外は本当に優しさの塊みたいな人だった

こんなしつこく、人を脅すような人になってたなんて昔の姿からは信じがたい

まあ高校でグレちゃったとは噂で聞いていたけど。

「むりだよ…」

高橋「もう会いにきたりもしないし、DMも送らないから」

メンバーの顔が脳裏に浮かぶ

その中でも好きな人の顔がやけに鮮明に浮かんで。

黙っているとため息をつく元カレ。

高橋「…やっぱいいや。無理言ってごめんな」

そう言って私の頭をそっと撫でた

「…戻る。もうこれで最後にして」

高橋「分かった。A、頑張ってな」

「…はやとも、元気でね」

もうこれで本当に思い出になったよね。

少しの寂しさをもちつつ手を振り裏口のドアへと戻った

ザカオ「あ、おかえり遅かったね」

ンダホ「…飲み物は？」

「あっ…なんかどれも気分じゃなくて(笑)」

すでに帰る準備万端なメンバー

モトキ「どうした？」

「え？」

モトキ「何かさっきよりテンション明らかに低くない？」

モトキが私の顔を覗き込んだ

その表情は本気で心配しているときの目で。

隠し事してることに胸が痛む

「あ、…そんなことないよ。一気に疲れがきたのかな(笑)」

マサイ「打ち上げ…できる？休むか？」

「もちろん行くに決まってるじゃん！」

もう終わったことだし切り替えよう

テンションをあげ心配そうなマサイに笑いかける

「いこー！」

みんなの背中を押しスタッフも連れて楽屋を出た

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