ゆるギャルと不憫。 (ページ45)

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『じゃ、後で送っとくね〜』

樹｢ありがと！じゃあ俺行くね、あいつも戻ってきそうだし｣

田中くんと話して少し胸のモヤモヤが取れたけど
やっぱり見るとモヤモヤしてしまう

｢やっと見つけた、割と探したんだけど｣

『だって北斗写真撮るから邪魔になんないようにしてたんだもん』

｢写真？あーあれ全部断ったよ｣

『え！全部断ったの！？あれ全部！？』

｢うん、別に興味無いし、｣

『ふーん、モテ男は流石だなー』

｢ねぇ、写真撮ろうよ｣

『さっきまで興味無いって言ってなかった？』

｢興味無いのは女の方、写真は興味ある｣

『ふーん、よくわかんないの、じゃ撮るよー！』

｢ねぇ待ってまた俺入ってないんだけど見切れてるって｣

『えぇー？もっと屈んでよ！』

｢いや流石にきついのもきついてか俺が持てばいいだけじゃん｣

『あっ...』

｢はいチーズ｣

『今までで1番いい写真なんじゃない...！』

｢俺の頭が見切れてない...!｣

『そこかよ』

｢そういえば今更かもなんだけどさ｣

『うん』

｢橘の応援ちゃんと聞こえてたよ｣

『えっあれ聞こえてたの？恥ずかし〜』

｢あれで頑張ろうって思えた｣

あぁ

｢橘の応援のおかげで1位取れた、ありがと｣

気づきたくないな

『嬉しいな、応援したかいあったね〜...そういえば、私も今更なんだけど言っていい？』

｢なに？｣

『リレー、かっこよかったよ！』

｢...笑、ありがとう｣

こんなこと言ったって

君はきっと振り向いてなんかくれないから

これを恋と言うならばきっとLv100の恋なんだろう