ゆるギャルと不憫。 (ページ12)

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朝、時間があったからいつもより1本早い電車に乗って学校についてみた

昇降口に着いたらそこには君がいた。
少しだけ、嬉しくなった。

『おっはよ〜』

｢！...はよ｣

だるそうな声で返事してくる君。仲良しだからそうなんだよねうん((

まぁどうせ置いてかれるからのんびり上履きに履き替えてさぁ行こうと思ったら

｢遅い｣

あれ？見間違えたかな？

『え、なんでいるの』

｢別に、また機嫌悪くされても困るから｣

『え〜？優しいところあんじゃん〜！！』

｢うるさい、もう無いから。｣

『今日は槍が降りそうだな〜』

｢人の善意を真っ当に受け取れバカ｣

この時間に来ればまた待っててくれるかな

__________

朝、いつもと同じ時間に出て同じ時間に学校に着く。

ただ、いつもと違うとするなら、

『おっはよ〜』

｢！...はよ｣

橘がこの時間に来ることだけ。

絡まれる前にさっさと教室に行こうとしたがつい3週間ぐらい前のことを思い出した。

あぁ、置いてかれると機嫌悪くしたんだっけな、

｢遅い｣

『え、なんでいるの』

｢別に、また機嫌悪くされても困るから｣

素っ頓狂な顔で俺を見つめてくる

ありがとうぐらい無いのかと思っていたらたちまち笑顔になって

『え〜？優しいところあんじゃん〜！！』

と、俺をからかってくる

｢うるさい、もう無いから。｣

『今日は槍が降りそうだな〜』

ほんっとにこいつは礼儀というものを知らないのか

｢人の善意を真っ当に受け取れバカ｣

待つのもきっとこれが最後。