ゆるギャルと不憫。 (ページ11)

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ふと、その声とともに腕を掴まれて慌てて振り返ると

『あ〜良かった、間に合った！』

走ってきたのか息を切らしている橘が後ろにいた

｢どうしたの｣

『んーとね！連絡先交換したかっただけ〜！』

わざわざ？その為だけに俺の後を走ってきたのかよ

｢別に明日じゃだめだったの｣

別に今日じゃなくても明日があるのに

『なんていうか、今日の気分だった！今日じゃないとほくぴしてくれなさそうだったから！ていう勘！！』

バカかこいつ、いつでもするのに

｢ん？｣

『ん？どうかした？』

｢いや、なんでもない、じゃあさっさと携帯出してよ｣

『わーい！やっと交換できた〜！』

｢そこまで喜ぶもの？｣

『だっていつでも課題聞ける！』

真っ当な理由が聞けると思った俺が馬鹿だった

『あと、いつでも話せるもんね〜』

｢あっそ、じゃあね｣

『うん！またあした！』

__________

家に着いてからLINEを開くと

꒰ঌA໒꒱追加したよ〜!しくよろ〜♡
hokuto.Mよろしく
꒰ঌA໒꒱突然なんだけどさ明日提出の数学の課題見せて〜??

本当にそれ目的でしかないのがイラつく

hokuto.M知らん、自分でやれ

꒰ঌA໒꒱うらぎりものぉぉぉ!!!

そのあとスタ連してきたから全部未読無視してやった

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『ふんふふーん♪』

やっとほくぴの連絡先がゲットだぜ！！

早速課題見せてもらおーっと！って、

『うらぎりものぉぉぉぉ！！！』

うぅ、全部未読無視されててつら、ほくぴさいてー

けどなんだかんだこれが楽しいと思ってしまうのはどうしてだろ。