力の差 ページ3
全員が見つめる先にはAの姿が。
しかし、いつも間にか覇気は消えていた。
ほんの一瞬だった。
今のは夢かと言いたくなるくらい。
｢........A？｣
エースは声をかけるが、Aは笑みを浮かべるだけで返事をしない。
しかし、黒ひげはそんなAに話しかけた。
｢ゼハハハハ！！お前ぇには前から言おうと思ってたんだぁ！！｣
何を、とA以外が怪訝な顔をする。
｢俺の船に乗らねぇかぁ？｣
刹那、隊長達や白ひげが目を見開く。
｢なっ！？｣
｢何言ってんだよいッ！！｣
今度こそ、２つの海賊団がぶつかり合う、誰もがそう感じた。
しかし、
『待って。』
また、Aが止めた。
そして自身の腰に差してある赤い刀をゆっくりと抜いた。
そのままゆっくり、ゆっくり黒ひげの方に歩く。
｢待て、A何するつもりだぁ。｣
白ひげがAに静止をかける。
Aは足を止め、少しだけ振り向く。
『少し......黙っててくれるかな。』
ゾッとした。
Aの目に。
今まで見たことがないほど冷たい目をしていた。
白ひげは、初めてAに対して恐怖を感じた。
同時に、警告であるという事も分かった。
"邪魔をするな"という。
Aは歩きながら、持っている刀を軽く横に振る。
隙のない綺麗な動きだった。
『君の命もここまでだよ。残念だったね。』
そんな言葉を言われても、黒ひげはまだ余裕そうに笑っている。
｢ゼハハハハ！！今の動きは良かったが、戦闘の出来ねぇお前ぇがどうやって俺を殺す気だぁ？｣
『この刀で君の心臓を一突きにするよ。』
｢お前ぇがその気なら仕方ねぇ。おい、Aを殺せ！！｣
｢｢｢.........。｣｣｣
黒ひげが声をかけたのにも関わらず、誰も動く様子がない。
｢おいッ！！何突っ立ってんだ！！｣
しかし、大声を出してもピクリとも動かない。
『無駄だよ。』
｢！？｣
Aの声と同時にゆっくりと首がズレていく。
｢なっ......ぁ...ぁぁ...。｣
次第に黒ひげの顔は恐怖に染まる。
ボトっ ボトっ
黒ひげ以外の首が体を残し、地面に落ちる。
ドサッ
そして、残った体も倒れていった。
｢いっ、いつ斬りやがったッ！！｣
『いつ？クスクス。さっき刀を振った時だよ。』
Aは当たり前の事を言うように黒ひげの顔を見て言った。
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ヒビキ(プロフ) - たまたまこの作品を見つけたのですが、読み始めは眠かったのに途中から眠気も吹っ飛んで読むのに熱中してましたwめちゃめちゃ面白かったです！もう一つのほうも読ませていただきます！ (2017年9月23日 0時) (
レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
skywater(プロフ) - イフリートさん» ありがとうございます！！良ければもう一つの作品も読んでみて下さい^^ (2017年2月14日 20時) (レス) id: d55541c125 (このIDを非表示/違反報告)
イフリート - 面白かったです！ (2017年2月14日 19時) (レス) id: ba6ff10790 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪 - 復活おめでとうございます！主人公めちゃくちゃカッコよかったです！！私にもそんな文才があれば....。更新頑張ってください！ (2016年2月29日 12時) (レス) id: 9f374e905c (このIDを非表示/違反報告)
skywater - ハニービスケットさんありがとうございます！！もう最強設定ですね！！ (2016年1月28日 22時) (レス) id: 5b01a5b483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：skywater | 作者ホームページ：http://skywater
作成日時：2016年1月18日 23時
