目覚め ページ1
Aが怪我をしてから、およそ２週間がたった。
あれから１度も目を覚ましていない。
皆の不安は積もっていく一方だ。
そんな中、ある情報が白ひげ海賊団に入ってきた。
｢あいつが次の島に！？｣
｢......よいよい。確かな情報だよい。｣
ティーチ......いや、黒ひげが見つかったのだ。
しかし、１人ではない。
仲間を連れている。
白ひげ海賊団の者達は様々な表情をしている。
仲間だった彼に裏切られ、悲しそうな顔をする者。
止められなかった自分を責め、悔しそうにする者。
大事な家族を傷つけられ、怒った様子の者。
仲間を引き連れていようが、元仲間だろうが関係ない。
皆は同じ気持ちだった。
｢お前ぇらぁ、黒ひげ海賊団と戦うぞぉ！！｣
｢｢｢おおおおぉぉぉぉぉぉ！！！！｣｣｣
『僕も行くよ。』
｢｢｢！？｣｣｣
突然聞こえた声に肩を跳ねる。
｢Aッ！？｣
『そうだよ。』
Aは、ふわっと微笑む。
｢良かったッ！！良かったッ！！｣
エースは泣きじゃくりながらAに抱き着く。
『心配かけたね。もう大丈夫だよ。』
Aは、エースを安心させるように優しく抱き締め返す。
｢行くったって、怪我は？｣
『怪我ならすっかり治ったよ。』
お陰様で、と苦笑しながら言う。
｢グラララ！！それなら問題ねぇなぁ！！｣
Aは、白ひげの言葉に同意するように頬を緩める。
『サッチ。』
ここは甲板の裏にある静かな場所だ。
｢A.......。｣
未だサッチだけがまともに会話出来ずにいた。
Aが呼んでも目を合わせようとしない。
理由は単純だ。
Aに怪我を負わせてしまった自分を責めているのだ。
Aが庇ってくれなかったら、確実に自分は死んでいただろう。
感謝の気持ちはもちろんある。
だが、Aは自分のせいで死ぬところだったのだ。
自分に対しての怒りが収まらない。
『サッチ。』
再びAが呼ぶ。
『僕を見て。』
グッと唇を噛みながらもAを見る。
『そんな顔されると、僕は悪い事をしたみたいじゃないか。』
｢ッ......Aッ....。｣
サッチはAの目を見て、一呼吸おく。
｢ありがとう。｣
Aはその言葉を聞き、嬉しそうに微笑んだ。
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ヒビキ(プロフ) - たまたまこの作品を見つけたのですが、読み始めは眠かったのに途中から眠気も吹っ飛んで読むのに熱中してましたwめちゃめちゃ面白かったです！もう一つのほうも読ませていただきます！ (2017年9月23日 0時) (
レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
skywater(プロフ) - イフリートさん» ありがとうございます！！良ければもう一つの作品も読んでみて下さい^^ (2017年2月14日 20時) (レス) id: d55541c125 (このIDを非表示/違反報告)
イフリート - 面白かったです！ (2017年2月14日 19時) (レス) id: ba6ff10790 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪 - 復活おめでとうございます！主人公めちゃくちゃカッコよかったです！！私にもそんな文才があれば....。更新頑張ってください！ (2016年2月29日 12時) (レス) id: 9f374e905c (このIDを非表示/違反報告)
skywater - ハニービスケットさんありがとうございます！！もう最強設定ですね！！ (2016年1月28日 22時) (レス) id: 5b01a5b483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：skywater | 作者ホームページ：http://skywater
作成日時：2016年1月18日 23時
