11Fr ページ13
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遙「…………夢か」
真「いや、夢じゃ無いから!」
暑すぎず寒すぎず、日差しと風のバランスがいいのどかな
そんな昼休み
今日は趣向をかえていつもと違う場所で食べていた
ちなみに僕はハルの脇に寝転んでる
渚「でも、昨日の凛ちゃん、なんだったんだろね」
不思議で仕方がない、と言った風に声をあげる
遙「そっくりさん」
真「何でそっくりさんがハルに勝負挑むんだよ。
ユイにも勝負だー、とか言ってたし」
遙「じゃ、幽霊」
言いながらゴロンと寝返りをうつ
自然と正面から向き合う体勢になる
渚「でも足、合ったよ?」
遙「じゃ、ドッペルゲンガー」
やる気を全く感じられない声で答える
………ハルにやる気を求める方が可笑しいのか?
真「あっ、それ懐かしい!!スイミングの頃流行ったよね」
渚「そうだっけ?」
真「覚えてないの!?」
遙「……唯季」
唯「……………何」
ハルの声に合わせて閉じていた瞼をあげる
目の前には気遣わしげなハルの顔
遙「……寝てたか?」
唯「……別に。どうしたの」
遙「…凛が帰国してるなら空も帰ってるんじゃ無いのか?」
そう聞いた瞬間、唯季の目がほんの少しだけど見開いた
唯季は自分の感情を滅多に出さない
明らかに動揺してる
唯「そうだね…ハル。空も帰ってるかもね、日本に」
しかしそれも一瞬の事だったようで
質問に答えた唯季の声はいつも通り過ぎた
そうか、と話を続けようと口を開く
真「ハル!ユイ!聞いてる?」
唯季にとってはタイミングよく、
遙にとっては悪く、真琴に声を掛けられる
遙「………うっさい、真琴」
唯「…全く聞いてない」
まだ続いてたのかよ。と思ったのは僕だけでは無いだろ
でも……助かった
____この時の僕は知らなかった
既に“アイツ”が帰って来てるなんて
意外な場所で再会するなんて
もうすぐ会う事になるなんて
そんな事
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みゃあ(プロフ) - あかりんごさん» そう言ってもらえて嬉しいです。ありがとうございます<(_ _*)> (2014年8月27日 17時) (レス) id: 1b9d36b128 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご - おもしろすぎww (2014年8月27日 15時) (レス) id: b1a693c859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゃあ | 作成日時:2013年10月16日 0時