平和が崩れるまで…3 ページ4
『A?!?!?!』
*
急に走っていってしまったA。
A…
Aは悪くない。
悪いのは全部…全部…?
果たして、俺は全部を誰かのせいにできるのだろうか。
俺は、なにも悪くないのだろうか。
少なくとも、自信を持っては言えない。
菜々だけが悪いんじゃない。それは俺がよくわかってると思う。
だけど、世間はAを悪者にした。
結局、いいことをしたことにできる人は決まっているのかもしれない。
どの時代でも、身分は決まってしまう。
そんなことを今更ながら思う自分がなんだか恐ろしく感じた。
*
あのあと、Aを追いかけたが どこかへ行ってしまったようで、見つけることができなかった。
怖い。
そんな言葉が頭のなかで渦巻く。
辛くて、苦しくて…そんな状況でも、《私は、平気。》
、自分に言い聞かせるように笑う彼女の姿が。
なにもしないで、ただ生きている自分が。
怖くて、怖くて、仕方がなかった。
無力の俺にはなにも出来ない、そう思った。
『くっそ…』
授業中、外を眺めながら呟く。
青い空が苛つく。
菜々は、
菜々は…
Aを、二人を守れなかった俺を、どう思ってた…?
『司、大丈夫?』
いつだって不安げな表情のクラスメイト…いや、親友か? なんでもいいけど。こいつは松風翼。
どうやら俺は、ずっと独り言を言っていたらしい。
『いや…何でもない。』
ならいいけど、と前を向く翼。さっきから女子が翼を見ていることには気づいているのだろうか。
ぼーっとしていてこっちまで心配になるが、翼は頼れる。
女子にも人気だ。
正直、俺はビビっている。
触れたら壊れてしまいそうな翼とのこの関係が…
どうやっても届かない、Aの気持ちが…
酷く、恐ろしかった。
*
『終わっ…た…か…』
授業が終わった。
ふぅ…と小さくため息をつき、机にぶっ伏す。
もう、なにもかもがどうでもよかった。なんなら、俺も…菜々みたいに______
『行くよ、司。』
『は?!お前ッ!!!!』
勢いよく俺のてを引いて走り出したのは…翼だった。
廊下を走っている上に、男同士で、しかも男子中学生がてを繋いでいる光景は誰もが驚いた。
しかも…それが、
*
*
_____時期社長とその会社の副社長なのだから。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃらめる(プロフ) - すみませんm(__)m (2015年6月19日 21時) (レス) id: ba715b3d40 (このIDを非表示/違反報告)
にゃらめる(プロフ) - もう少し話のイメージを明確に持てたら良いと思います。あと、行間が空き過ぎているところがあると感じました。バランスを考えてはどうでしょう?偉そうなことすみ (2015年6月19日 21時) (レス) id: ba715b3d40 (このIDを非表示/違反報告)
にゃらめる(プロフ) - 質問から来ました。物語はすごく好きですが、話のジャンルが分かりません。 (2015年6月19日 21時) (レス) id: ba715b3d40 (このIDを非表示/違反報告)
快斗×界人=愛してる。【無気力団σ八重f】(プロフ) - 黒蛇のゼロさん» そうですね…問題は物語の方向性ですね…ありがとうございます! (2015年6月14日 21時) (レス) id: 5348c0eed1 (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇のゼロ(プロフ) - 物語は好きですが、一体なんのジャンルなんやら。でも俺はもっと更新してほしいです。楽しみに待ってるとプレッシャーがかかりますが、応援してますよ。長文失礼しました。 (2015年6月14日 19時) (レス) id: 9c81d599e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:快斗は蛍を愛しすぎてる。 | 作成日時:2015年5月30日 9時