45話 ページ4
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私はふふ、と笑ってキルアの目をしっかりと見据える。
『……ありがとね
兄上にも言われてたけど
ずっと恐れて来た存在に立ち向かえるのって、凄いと思う
私を守るために、イルミと戦ってくれてありがとう』
キルア「…っ‼
ホントに恥ずいからヤメロ‼;;」
『っははは‼
キルアってほんっと恥ずかしがり屋!』
キルアは少し小声気味でそう言う私から顔を逸らして「うっせ…」と言った。
『はは…っ…
今更すぎるけどさ…
私、本当にキルアのこと好きだから…』
キルア「ちょ、」
『大好きだし、』
キルア「おい!///」
『愛…してるし…』
キルア「〜〜ッ‼///
っ⁉」
私はキルアの頰に優しくキスを落とし、顔を真っ赤に染めた。
『重いと思うかもしれないけど…
キルア無しじゃ、生きてけないから……
だから…っ、絶対…無理しないでね
誰かと戦う時は、一緒に戦わせてね…』
キルアは不安そうな顔をする私を抱きしめて、「ああ」と小さな声で言った。
『絶対だから……ッ、
ん…』
そう言って今度はキルアの唇にキスをする私。
吐息を交えながら、それはどんどん深くなっていく。
トンッ
突然肩を押され、私は少し目を見開く。
拒絶されたのかな…?
そう思った途端
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ギシ…
ベッドが軋む音と共に、キルアが私に馬乗りをした。
『キルア…?』
キルアは余裕の無さそうな顔で頰を紅潮させ、吐息を漏らしている。
それはとても色っぽく、
普段のキルアとは全く違うその雰囲気に、私も同じように頰を赤く染めた。
キルア「同じベッドで寝るってだけでも理性保てるか不安だったっつーのに…
お前が妙に積極的だから、俺、もう…
誘ってるようにしか見えなくなっちまった」
『へ…』
私の思考回路はショートし、使い物にならないくらい真っ白になっていた。
…え……?
それ、って…
今から…私達…⁉‼
そこらの恋愛小説のヒロインとは違い、
こういうのにもしっかりとした知識がある私は、この状況をすぐに理解できた。
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しゃーぺん@彩(プロフ) - razubeery_3さん» わわわ…!!そう言ってもらえてとても嬉しいです!!ご愛読ありがとうございます!! (2020年5月12日 12時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
razubeery_3(プロフ) - 最高すぎました...死にそうです...こんなにも最高な小説があっていいのでしょうか...とりあえず最初から読み直して来ます...好きです...。 (2020年5月12日 11時) (レス) id: c796482f77 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 彗さん» そう言っていただけて、本当に嬉しいです!!ありがとうございます!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - 最高です。それしか出てきません。(笑) (2019年12月20日 1時) (レス) id: cf7fdf27c9 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Mizuさん» 頑張ります!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年5月2日 22時