8話 ページ16
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私と兄上は、待ち合わせ場所でキルア達を待っていた。
兄上はずっとモジモジしている私の頭を撫でて、「そんなに好きなんだな」と微笑んだ。
『ほんと、たまに見せる紳士なんなの…』
ツンツン、と私の頰を突いて自分の頰を掌で包み、照れるなぁ…と顔を赤らめる兄上。
『やっぱり紳士じゃなくてただの変態だったわ』←
ダグナ「オゥフッ‼出ましたAちゃんの毒舌‼」
ベシッ、と兄上を叩き辺りを見渡す。
すると見慣れた銀髪の男の子と茶髪の女の子を見つけたので、私は手を振って2人の元へと駆け寄った。
『キルア、アルカちゃん‼』
アルカ「Aお姉ちゃんっ!」
ギュッ、と私に抱きつき目をトロンとさせたアルカちゃんを見て、私は微笑んだ。
キルア「よっ」
『…キルア……//』
あれから数日しか経っていないのに、何故か懐かしく感じた。
胸がキューッ、と締め付けられる。
ダグナ「…お前がAの彼氏だな」
キルア「かれッ…
い、一応…///」
兄上は「そうか!」と黒い笑みでキルアを見下ろし、会話をし始めた。
『アルカちゃん、ナニカちゃんを呼んでくれる?』
アルカ「分かった!」
ズズ…とアルカちゃんを黒いオーラが纏う。
だんだんと白くなっていく肌と、それとは逆に黒くなっていく目。
『ナニカちゃん、私だよ!覚えてる?』
ナニカ「A……」
私はナニカちゃんを抱きしめる。
ナニカ「あえた……うれしい……」
『〜〜〜ッ‼
私もだよ‼』
抱きしめる力をより強くし、頰と頰をこすり合わせてから離れる。
キルア「へぇー‼
あんた達って相当仲良いんだな‼
"スキンシップ"多いし‼」
引きつった笑顔を見せてそう言うキルアに、私は疑問を持つ。
なんでスキンシップのところ強調したんだろ?
ダグナ「ああ!そりゃまあ兄妹だし?
スキンシップくらい毎日してるよな、A!」
『え?毎日はしてないでしょ』
キルア「ブフッ…」←
何故か吹き出すキルアに、兄上は顔に青筋を立てて苦笑いをした。
ダグナ「ところで…
そう言うお前はAとどこまで行ってんだ?ン?」←
するとキルアはニヤッと笑い、私に近づくとアルカちゃんの目を手で塞いだ。
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チュッ
『…はぇッ』((←
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餅米クン - もちろん!! (2019年4月23日 16時) (レス) id: 5fdbb74938 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 餅米クンさん» ありがとうございます!!これからも応援よろしくお願いしますっ!! (2019年4月23日 7時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
餅米クン - 主さん!!もう最高な小説をありがとうございます!!更新頑張ってくださいッッ!!楽しみに待ってます!! (2019年4月22日 22時) (レス) id: 5fdbb74938 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 三日月さん» ありがとうございます!実は、私の中での「フェイにされたい事」ランキングの一位が 頭ポン でして…笑 三日月様のコメントにいつも感動させてもらってます!!これからも応援よろしくお願いします! (2019年4月21日 23時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 今日久しぶりに見たら……、また更新してるぅ!今最初から再度読み返してて、フェイの頭ポンのシーンでなきかけましたぁ!こんな小説つくるなんて天才!これからもこの三日月、応援させていただきます! (2019年4月21日 22時) (レス) id: f8539acb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年4月18日 0時