349話 ページ18
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ゴン「その人から離れろ
その化け物と一緒にその人から離れろって言ってるんだ‼‼
そして…俺と勝負しろ‼
勝負してカイトを‼」
ヒタ…
『「「‼」」』
ピトーが上に向けた掌は、害意の無い事を示す精一杯の所作であった。
ピトー「頼む…待ってくれ」
ゴンはピトーの思わぬ無抵抗に、感情の槌の降ろし処を失っていた。
ゴン「…ふざけるな‼何を待つって言うんだ‼
立て‼外へ出ろ‼‼」
まさか…王が、自分を傷つけた原因って…
私はピトーの後ろ横たわっている少女に目を向ける。
王がそんな異常な行動をしたのは…それは……
少女が王にとって"特別"だから
もしそれが合っているのなら、少女は現在"壊されている"んじゃない
王の命令で"治されている"んだ…‼‼
私がキルアの方に顔を向けると、キルアもそれに気づき眉間にシワを寄せた。
キルアも気づいたんだ…
私とキルアは、ゴンにどう伝えるべきかを必死に考えていた。
ザッ
ゴンがまた一歩踏み出すと同時に、私達は口を開いた。
キ「『ゴ…』」
ピトー「何でも‼‼
何でも言う事を聞くから‼だから待ってくれ
僕は
どうしてもこの人を、救けなくちゃいけないんだ‼‼」
その言葉を聞いた途端、ゴンを覆うオーラがより一層暗く、深く…憎しみに染まっていく
ゴン「タスケ……？
タスケ……何？」
キルアは正気を保てなくなっているゴンを見て冷や汗をかきながら口を開いた。
キルア「何でも？お前の言う何でもって」
ゴン「キルア」
ゴンに名を呼ばれ、思わず口を閉じるキルア
ゴン「俺が聞いてるんだ
タスケナクチャ……って、何？」
ピトーの表情には絶望が見え始め、咄嗟に返答を考えているようだった。
ピトー「この人は僕の…
僕の大切な方が、大切にしている人です
この人がいたから王は…王に
この人がいなくなったら…王は…
王でなくなる
それ程の…だから、僕は彼女が…救かればそれでいい
彼女を治した後は、君達の望む通りにする…‼
だから、待ってくれ……」
ピトーの目に、嘘はない
返答次第ではあの少女の命が消えてしまう
だけど、考えてもどう返せばいいか分からなかった
だから…ピトーが選択した答は
"偽らないこと"
ピトーの今の発言は…全て、
事実であり…
本物の意思だった
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しゃーぺん@彩(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2019年5月5日 17時) (
レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - イルミのシーンでマジ萌えました!!!!いやほんと凄いです!!!! (2019年5月5日 17時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 餅米ｸﾝさん» ありがとうございますぅぅ！！！更新頑張りますね！！ (2019年4月18日 18時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
餅米ｸﾝ - 主さん!!もう最高な小説をありがとうございます!!更新頑張ってくださいｯｯ!!楽しみに待ってます!! (2019年4月18日 15時) (レス) id: 5fdbb74938 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 三日月さん» 絶対見ます！！更新頑張りますね！！ (2019年4月15日 22時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃーぺん@彩 | 作成日時：2019年4月5日 1時
