【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ9)

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296話ページ9

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ナックル「バッ、馬鹿野郎‼誰が泣くかよ、悔しくなんかねーよ‼‼

これはアレだアレアレ‼笑い過ぎの涙だバカ‼

殺すぞボケコラ誰にも喋んなよ‼」

あ…アホだ…‼((←

私はナックルに駆け寄り、冷や汗を流しながら謝る。

『ご、ごめんなさい！まさかそんなに泣かれるとは思わなくて…‼

ハンカチ使います…？』

私はカバンからハンカチを取り出し、ナックルに渡した。

するとナックルは私からハンカチを奪い取り、涙を拭いとって口を開いた。

ナックル「俺を殴れ‼‼」

『「「……は？」」』←

ナックル「格の違いを思い知らせてやるよ
手前等のパンチなんざ避ける価値もねェってことをな

気が済むまで殴らせてやるよ

…その代わり、俺がこの場から一歩も動かなかったら割符を置いてけ‼

破格の条件だろがコラ‼
手前等如きが俺に喧嘩売るなんざ百年早え‼‼」

いや、喧嘩売ってんのそっちじゃん…

私とキルアはそう思いながらジト目でナックルを見るが、ゴンはその言葉を間に受けてナックルを睨んでいる。

ザッ

ゴンは一歩足を踏み出すと、拳を構えた。

ゴン「俺はあんたが動くまで、殴るのをやめないよ」

ナックル「ごたくはいいんだよ

さっさとやれや」

ゴン「最初はグーーー…‼‼」

ゴンが右拳にオーラを溜めると、
ナックルの顔には焦りが見え始めた。

ゴン「ジャン‼‼

ケン‼‼

グーーーー‼‼」

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バタンッ

ナックルは後ろに倒れ、動かなくなった。

ゴン「ナックル…さん⁉」

キルア「大丈夫？」

私はナックルの方へ駆け寄り、体を揺さぶった。

ナックル「う…」

『ナックル、しっかり‼

今気絶したら本当に見た目は強そうだけど実は弱いヤンキーになっちゃうよ‼‼』←

ナックル「信じてたぜ…オメーの事をよ…(フッ」

ガクッ

『ナックルーーー‼‼』←

ゴン「何なんだろ、この人」

キルア「いや、100%バカだろ」←