【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ6)

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293話ページ6

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パーム「うふふふ…あたしの能力を使えば容易なことよ

さぁ、時間が惜しいわ…開始しましょう

モラウの厮徒抹殺計画…‼」

『「「嫌です」」』←

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私はカバンの中に携帯を入れながら、ビスケに話しかける。

『ビスケ、これ』

私は自分の髪を結んでいたリボンを解き、ビスケに渡す。

『別れる時に返すの忘れちゃって…』

ビスケ「あらいいのに、そんなの

Aにあげたつもりだったんだけど」

『え？そうなの？』

ビスケは笑顔で頷き、私のカバンの中に入れる。

ビスケ「それはアンタが持っとくだわさ！

それじゃ始めようか」

『「「押忍‼」」』

私達がそう言った直後、ビスケがゴンの頭をゴツッと殴った。

ゴン「何すんのさ、いきなり！」

ビスケ「さっきの続きだよ！バカかお前は

あのジジイはね、人が悪いんで有名なんだわさ
アイツが1ヶ月でやれって言うのは、本当なら1年かけても達成困難なことだったりするの！

1週間でなんとかなるわけないでしょ‼」

ゴン「でも俺達は一刻も早く戻ってカイトを助けなきゃいけないんだ」

その言葉を聞くと、ビスケは首を傾げて真顔になり「何の話だい、それ」と言った。

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ビスケ「なるほどね

ったく、だったら尚更ハンパじゃ戻れないでしょ！
同じ失敗繰り返したらどうすんのよさ！」

くどくどくど

ビスケの長いお説教が始まり、ゴンは冷や汗をかきながら縮こまった。

『さすが年の功…』

キルア「説教慣れしてやがる…」

小声でそう言って、説教が終わるのを待つ。

ビスケ「分かったかい？」

ゴン「押忍…！」

ビスケ「んじゃ、特訓開始だわさ

"練"‼」

私達はその合図と共に「練」を行い、構える。

ビスケ「その状態を3時間維持すること！」

そう言って指を3本立てるビスケを前に、私達は困惑していた。

ゴン「キルア、A

どのくらいいける？」

キルア「調子が良い時で最高55分くらいかな…」

『私は2時間くらい…』

ビスケ「これが出来なきゃ次には進まない。死ぬ気でやんなさいな」