【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ38)

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323話ページ38

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『普通の人間でもオーラは出てるから、それを利用して強制的に拳へオーラを集中させて選別対象者を殴れば……

容易に5万人の即席軍隊が出来上がる

495万の屍の上に』

ゴンは、その言葉を聞いて歯を噛み締めた。
するとキルアが私達の方を振り向き口を開いた。

キルア「ま、悪いことばっかりじゃないぜ

この仮説が正しければ騒ぎを起こして、奴等の"選別"を中断させるのは簡単だ

"選別中"に俺達が出てって操られている奴をとりおさえて、騒動を誘発する

難を逃れた連中が他の町や村の様子を見に行くように仕向けるだけでいい

本当の能力者じゃなく操られてるだけの素人なら抑えるのは楽勝だから、どんどん倒して動き回って騒ぎを大きくする」

キルアは掌を上に向けてそう説明する。

…てかこれ、12才が話す内容じゃないよね
キルアどんだけ言葉巧みなんだよ←

この雰囲気に相応しくない事を思っていると、キルアが口を開いた。

キルア「問題は、発覚が早いってこと

動けば多分すぐばれる

ジーサンの計画を実行するには潜伏してた方が絶対に有利だぞ？」

どうする？と私とゴンの顔を見るキルア。

ゴン「やろう…！

"選別"がすでに始まってるなら、黙って様子を見てるなんて無理だよ」

『…さんせー

でも、やるのは私とキルアの2人ね
ゴンは潜んで』

私がそう言うと、ゴンは納得いかない顔をして、キルアは私の意見に頷いた。

ゴン「なんでさ⁉だって3人の方が」
キルア「大事な目的を忘れんな‼

あいつを倒すんだろ。それだけ考えろ」

ゴン「ちぇ～～…分かったよ」

私は、そう口を尖らすゴンの目をしっかりと見据えて口を開いた。

キ「『本当に/か？』」

同時にそう言う私達に戸惑ったのか、冷や汗をかくゴン。

キルア「本当にわかったのかよ？」

ゴン「……キル…ア」

鋭くゴンのことを睨むキルアに怯むゴン。

『約束してよ…

絶対に…動かないでよ⁉』

ゴン「A…？2人ともどうし」
キルア「例え目の前で何人人間が殺されてもだ‼‼

約束しろ‼‼」

シーーン…と沈黙が続く。

キルア「俺の方からメール入れる

俺らの携帯はここでも使えるはずだから」

ゴン「キルア…A…」

キルア「悪い…何でもねーよ。ちょっとピリピリしてるだけだ」

私は小さく頷き、下を俯いた。