【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ35)

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320話ページ35

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『……モラウ』

モラウ「何だ？」

私はモラウに近づき、そして

バゴッ‼‼‼

「「「‼‼」」」

モラウは吹き飛び、壁に背中をぶつけるとそのまま地面に倒れ込んだ。

『この前のお返しだよ』

モラウ「ああ…いいパンチだったぜ」

そしてカイトと少し離れた所に立ち、向かい合う。

『カイト……ごめんね

あの時私が躊躇してなかったら、余計なケガを負わずに済んだのに

…ごめん』

キルア「…っ」

私はキルアの元へ戻り、下を俯いた。

キルア「…ごめんな……」

そう言って私の頭を撫でるキルアに、「ううん」と顔を上げて微笑んだ。

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私達はNGLへ向かう許可がおりたので、現在向かっていた。

キルア「ところでジイサンは何してんの？」

ノヴ「すでに東ゴルトー内に潜伏しているとメールがあったが、それ以降音信不通だ」

『もうやられてたりしてね』

ノヴ「事前の打ち合わせでは…

今日中に連絡が無ければそう判断して行動しろと言われている」

皆の顔が険しくなり、空気もズーンと重くなる。

♪～♫♩♩～

突然ノヴの携帯から音楽が鳴り、私達は一斉にそちらの方に目を向ける。

ノヴ「噂をすれば会長からです」

モラウ「あのジジイ、地獄耳だ絶対」

するとノヴは鼻で笑うと、携帯をモラウの方へ投げた。

ノヴ「全てお見通しです

貴方達3人が来ることも…
モラウさんの陰口もね」

私達はその携帯を覗き、メールの内容を目にする。

"3人と2人ずつで3手に別れて
護衛軍を王から引き離してくれ
決行は大会前夜0時ジャスト

地獄耳のジジイより"

『うわ、恐ろしっ』←

モラウ「本当にな…」

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私達が街中を歩いていると、ゴンについていた猫？が突然ゴンの前に移動した。

「名残惜しいが約束の30日が今切れちまった

それじゃ俺様は消えるとするぜ！じゃまたな‼
バハハーイ‼‼」

そう言うと、ボンッと音を立ててその場から消えた。

……守り切れた…

安心した…けど…やっぱり辛いや

モラウ「ゴン

生憎だが俺はまだお前を認めてねーぜ
お前の覚悟を見せてもらおうか

俺をカイトの仇だと思って撃ってきな

もしもそれが腑抜けた1発なら今すぐ代わりのハンターを呼ぶ」

ナックル「ゴン！見せてやれよ、オメーのジャジャン拳！」

ゴンは拳を握りしめ、モラウの方へ歩いていく。