【H×H】幸福と不幸Ⅶ【キルア】 (ページ44)

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329話ページ44

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ブチッ‼ギッ‼ギッ‼

「ヒャハハハハ‼‼油断したな⁉

魚がジャンプできねーとでも思ったか⁉ああ⁉

痛くて声も出ねーか‼あ⁉
オラ‼あ⁉」

『くそッ…‼』

私がタコの足を持ち、キルアの方に飛ぼうとする。

ゴゴゴ…

『…‼』

キルア「あーー、ほっとする」

「あ⁉ああ⁉」

キルア「やっぱ敵はオメーみたいなクソがいい」

「あ⁉」

次の瞬間、キルアが魚を手で弾き湖へ落とした。

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『キルア‼大丈夫⁉』

私は降りてきたキルアの方へ駆け寄り、声をかける。

キルア「ああ、大丈夫」

『…じゃないよね、血がたくさん出て…

…？どうしたの？』

キルアが目を見開いて辺りを見渡すものだから、私は疑問に思いそう聞いた。

ドスッ

キルア「な…にィーー‼⁉」

『は⁉魚⁉ここは陸なのに…‼』

突然キルアの手に魚が刺さり、貫通した。
辺りを見渡すが周りには誰もいない。
湖からも離れたし…‼

パニック状態の私の肩に、片方の手を置くキルア。

キルア「だいじょ……ッぐ‼‼」

『なッ‼‼』

そんな、キルアの正面には私がいた…‼
なのに何で、キルアのお腹に魚が…⁉

ドスッ、ドスッ

私は謎の魚がキルアの体に刺さる所を見ていることしかできなかった。

『……え…？

キルア、その服…』

キルア「‼⁉」

キルアは自分の服を見て驚く。
無地なはずのキルアの服に、ダーツの模様が付いていたからだ。

ドスッ‼

キルア「ぅぐッ…」

『キル、ア…‼』

私の視界はボヤけていて、涙が頬を伝う。

待ってよ…

ドスッ

そんな……キルアが、傷ついてるのに…

ドスッ

私は…何で…どうすれば…‼

キルア「…泣くな、A

これは…敵の能力だ…ッ
おそらくこの服も、飛んでくる魚も念だ…！」

『…っ‼』

今大怪我を負ってるキルアに気を遣わせてどうすんだ私…‼

何か解決策を…考えなきゃ…‼

『ダーツ…

てことは……体の部位にはそれぞれのポイントがある…

今までの攻撃からすると、一度に3匹しか投げられない…

……ッ』

だから何だ…？どうすればキルアを…

キルアの頭の中に直接話しかけられているみたいで、会話の内容はこっちには全く聞こえない。