【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ6)

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101話ページ6

キルア「そんな言い方してねェだろ‼‼」

『そんな言い方してなくても思ってはいたんだ？

…キルアの言う通り、化け物に人なんか守れっこない‼

だからこそ人より何倍も努力しないといけないの‼‼』

キルア「だから化け物なんて言ってねェ……

だァ‼くそ…面倒くせー‼‼」

ゴン「キルア‼」

キルアは私に向かって怒鳴ると、部屋から出て行ってしまった。

ゴン「A…」

『…キルアのとこに行けばいいじゃん‼

私は別の所で勝手に特訓してるから‼』

私はそう言ってキルアの部屋を出て行った。

.

.

私は1人雨の中、路地裏で蹲っていた。

『はぁ…』

いつも、過ぎてしまったことに今更後悔する私の悪いクセ。

キルアを守るどころか…ッ何やってんだ私は…‼
キルアは私の事を心配して「化け物じゃない」って言ってくれたのに…

頭と肩が冷たい。
雨が降っているため服はびしょ濡れになっていた。

『私は…何をしたいんだろう』

化け物なくせして、キルア達を守る事を決意して
キルア達と共に行動して
キルア達に迷惑かけて…

キルアが言ったあの言葉が頭にこびりついて離れない。

_____だァ‼くそ…面倒くせー‼‼______

『……はぁーー…』

私は"化け物"だと認めてしまった時から自分がおかしくなったってことくらい分かっていた。

…私が化け物でも、本当に受け入れてくれるかどうかを試したかっただけ

そんな言い訳を私の頭の中でしているけれど、そんな事無意味だった。

結局私は友達を信用せず、裏切ってしまったに過ぎないのだから。

私に唯一優しくしてくれる友達だったのに…

なのに、私は同じ過ちを犯してしまった…‼

私の目からはポロポロと涙が零れ落ちる。

裏切って、勝手に泣いて、勝手に後悔して

こんな自分勝手で自己中な私なんて。

『…消えちゃえばいーのに』

私はそう小さく呟き、眠りに落ちた。