【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ48)

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141話ページ48

私の目を見て言うキルア。

キルアの顔がりんごのように真っ赤に染まっていたので、私もつられて顔を赤くする。

いやさっきまで酔ってたから赤かったんだけどさ。

キルア「って…お前の酔いが覚めたら俺が言ったことも忘れちまうか」

もう覚めちゃってんだよなぁぁあ‼‼////((←

この状況…どうすればいいんだ…

タラタラと冷や汗が出てくる。

キルア「酔ってるんだから…いいよな」

キルアはそう言うと、突然私の顔に自分の顔を近づけてくる。

近い近い近いッ‼///

キルアの唇が私の唇に触れようとしている。

この距離で喋ったら、当たっちゃう…‼

私はそのまま抵抗する事ができず、ただただ目を瞑り固まっていた。

.

キルア「………ッだあ‼‼‼

やっぱダメだ‼」

ガバッと起き上がり、私の上から退くキルア。

『⁇?』

私は未だに状況を把握できておらず、固まっていた。

キルア「Aが酔ってるのをいい事に、あんな事しようとしてたなんて…

俺最低だ…ッ///」

キルアは体育座りで腕に顔を埋める。

『……あ、あのぅ…』

キルア「…なに？」

『大変申し上げにくいのですが…

私、とっくに酔いが覚めてました…』

私は自分の顔を隠す為その場に蹲った。

キルア「………は？」

キルアの低い声が聞こえる。

怒ってる～‼とても怒ってらっしゃる～‼‼←

キルア「ど、どこから…⁉」

『押し倒される直前ですね、ハイ』

キルア「ッ⁉‼////

じゃあ俺の言ったこと全部聞いて…」

『ましたね…』

キルア「うがぁぁあッ‼‼‼////」

キルアが頭を抱えながら床に転がる。
すると突然ムクッと起き上がり、私を見た。

キルア「じゃ、じゃあ…

なんで俺がお前にキスしようとした時抵抗しなかったんだよ⁉」

『…私の思考回路が働き出した時にはもうキルアの唇が……その、私の…に、触れそうで…

喋ったら本当に触れちゃいそうだったから…‼///』

何故か正座の2人は、互いに顔を赤くして見つめ合う。

『でも…その、好きって言ってくれた時…

とても嬉しかった…』

そう言って微笑む私にキルアは一層顔を赤くしてそっぽを向き、「そうかよ…」と言った。