【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ38)

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131話ページ38

レオリオ「レディーーゴォ‼」

今まで通り手加減をしようとしていた。
だが、手を握った瞬間に彼女の手からオーラが感じられた。

『……グッ…‼』

「ふんっ…」

ヤバ、これ本気出さなきゃ勝てないかも…‼

私はグッと力を入れて、彼女の手を倒した。

『っはぁ、はぁ…』

一体何者？この人…

キルア「今の…本気だったろ」

コソッと私に耳打ちをするキルア。

『うん…

ちょっと、ゴン代わって‼』

私は勢いよく椅子から立ち上がり、彼女を追いかけた。

ゴン「え⁉どういうことA⁉」

『ごめん‼お願い‼』

.

私は絶で彼女を尾行する。

何故こんな事をしているかというと

彼女の手…右手に全く力が入っていなかったから。
おそらく彼女は左利きだろう。

それなのにあれだけの力…

それに、彼女のあのオーラが気になった。
母上に似てるあの感じ…

.

「もう一回挑戦したいな」

「ダメよ、もう時間ね。仕事開始よ」

「そうそう、それに買ったり競ったりは邪道だぜ」

さっきの女と、体の大きな男…あと身長の低い男

その3人が暗い道を歩いている。

あの人達からも母上と似た感じ…
それに邪道？どういう事…？

「俺たち盗賊」

「欲しいものは奪い取るね」

『……ッ‼‼(ゾクッ』

嫌な感じが私の体中を駆け巡る。
"盗賊"…

ただの盗賊じゃない

あれは…かなりの強者だ‼

すると3人はピタッ、とその場で止まりこっちを振り向いたので、私は咄嗟にゴミ箱の陰に隠れる。

『(やばい…バレてる？絶をしているのに‼)』

「そこにいる奴、出てこい」

息を止める。

「来ないならこっちから行けばいいんじゃない？」

さっきの女が近づいてくる音が聞こえ、私は咄嗟に立ち上がった。

『ご、ごめんなさい！お姉さん！』

私は笑顔で女にそう言った。

「このガキ…シズクと腕相撲した奴ね

拷問するか」

身長の低い男が私に近づいてくる。

『あ、えーと、その…お姉さんがあんまりにも強かったから、気になってついてきちゃった！』

冷や汗を流しながら3人を見つめる私。

「かなりの"絶"の使い手だな

お前、それでお芝居してるつもりか？」

逃げろ

私の直感がそう言っている。

私はその場から来た道を走る。

ガシッ

『がはッ⁉』

「逃がさないね」

手刀を食らわせられ、私は意識を手放した。