【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ27)

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120話ページ27

『売ってくれる人が名乗り出てくれたらいいんだけど…お金はどうする？』

キルア「闘技場の金3人合わせても12億くらいか」

ゴン「あと46億かぁ～」

ん？2人とも私の能力のこと忘れてない？
±0を発動したら、最高金額80億は出せるけど…

あ、私が死んだら100億ね。

『よし！今度こそ私の出番でしょ‼』

ゴン「え？何か策があるの？」

『私の能力、±0で((「「だからダメだって‼」」

…えぇ～』

天空闘技場の時もそんな事言われたなー。

『でも…私今のところ2人の役に立ててないじゃん？

ちょっとザクッとやればいいだけの話だし、何より私慣れてるしさ』

キルア「お前が傷つくくらいだったら金なんざいらねーわ‼」

『えっ』

…ちょっとキュンと来たんだけど？
てかキルア私がキルアのこと好きなの知ってるよね？

なに？ワザとなの？？←

ゴン「もー、何回言っても聞かないんだから！」

と、何故か母親ポジションのゴン。

『でも58億でしょー…？』

キルア「そーとも限らないぜ

個人との取引となると売り手の言い値次第だから市場価格より高い金を要求されるなんてザラだもん

だからお前の能力使ったって結局足りねえって」

『でもどっちみちお金は集めないといけないわけでしょ？

だったら46億をコツコツと集めるより、私の能力使ってから集めた方が早いじゃん！

私の能力使用時の最高金額80億だよ？余裕でいけるって！』

まあ何回か同じところを繰り返し切りつけないと80億は無理なんだけどね。

するとキルアとゴンが同時にため息を吐く。

キルア「…あ、なぁA」

『なに？』

キルア「四次試験の時のアレ…覚えてるか？」

アレって何…？
私は顎に指を添えて思い出そうとするが、思い当たる事が無かった。

キルア「俺とAで競争して、勝った方が負けた方に何でも命令できるってやつ」

…ハッ、あれか‼

私は四次試験の時の風景を思い出す。
確かそれでキルアが勝って、保留にされてたんだっけ？

『思い出した！それがどうしたの？』

キルア「今命令するよ。命令…ってか、約束な」

『え、お、おう』

キルア「できれば…もう「±0」は使うな。」

『っ…』

私は肩をビクリとさせ、下を向いた。

過去の事を振り返らないとは決めたけれど、自分の過去を完全に忘れたわけでは無い

私の脳裏に時々浮かんでくる光景

それを無視して前に進んでいるだけなのだ。