【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ21)

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116話ページ21

私とキルアは、ゴンの部屋に布団を敷いていた。
ゴンは今ミトさんのお手伝いをしている。

『～♪』

私が鼻唄を歌っていると、「なぁ…」と突然キルアが話しかけてきた。

『んー？』

キルア「お前が心臓ぶっ刺す前にさ…」

『おっふ…うん』←

私は自分の一生の黒歴史となるだろう出来事を抉られて、変な声を発してしまう。

.

キルア「俺の事、誰よりも…その、

好きって言っ((『だぁああああ‼‼』←

私は顔を真っ赤に染めながら、キルアの言葉を遮った。

『あの‼あれは‼その‼

……えっと～…』

私は良い言い訳が思い付かず、頭を捻る。

キルア「いや、真面目な話」

『ヴッ…はい』

キルアのマジトーンを聞きビビった私はそのまま黙り込んだ。

キルア「あれって、
れ、れん…恋愛…的な…やつ？」

キルアは恥ずかしがって、言いづらそうに途切れ途切れでそう言った。

…ダメだ、もう言い逃れ出来ないや。

『……うん』

私はコクリと頷き、キルアの目を見る。
キルアの顔があまりにも赤かったので、私もつられて顔を赤くした。

キルア「そ…そか」

しばらく沈黙が続く。

あ"ぁあ‼あの時あんな事言わなければ良かったー‼

これからも友達として、普通に接してくれるかな⁉
ヤバイヤバイ、この沈黙が辛い！

私の頭の中が混乱して何が何だか分からなくなり、取り敢えずこの沈黙をどうにかしようと口を開_______

キルア「俺…」

…こうとしたが、その行動はキルアによって打ち消された。

キルア「俺も、お前のこと」
ゴン「やっと終わったー‼」

『「ッ‼⁉///」』

キルアと私は、突然部屋に入って来たゴンに驚き大きく目を見開く。

キルア「ノ、ノックぐらいしろよな‼‼」←

『いやそれキルアが言う事じゃない』←

私達の雰囲気を見て悟ったのか、ゴンは申し訳なさそうな顔をして「…なんかゴメン」と部屋を出て行こうとする。

『待っ、待ってよゴンくーん⁇そんな顔しないで？全然そんな事ないからーーねーキルアくぅん⁉‼』←

私は必死にゴンの腕を引っ張って部屋に入れる。

キルア「お、おう‼‼全然そんな事ないぜ⁉」

キルアは声を裏返らせながら苦笑いをしてゴンを見た。

ゴン("そんな事"あったんだなぁ…)

その後私達は布団に入り、顔を赤くしたまま瞼を閉じた。