【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ20)

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115話ページ20

ゴン「このくじら島ってさ、出稼ぎの漁師が長期滞在するための島なんだ

純粋な島民ってほんの少しで子供も俺の他は"ノウコ"って小さな女の子だけ。勉強も自宅で通信スクールだったし

だから同い年の友達は2人が初めてだったんだ」

キルア「俺だってそうだよ、ずっと家にこもりっきりでさ。人殺しの技術ばーーっかり磨いてたからな

ゴンとAが初めてだよ」

『私は…まぁ出来たことはあるけど、結局その人は
友達と呼べる人じゃ…無かったし

私が初めて心から"友達"だと思えたのは2人が初めて！』

するとゴンは突然顔を明るくして「2人は俺といて楽しい⁉」と言った。

キルア「あ？そりゃ…まーな」

『もちろん！キルアも「すっげぇ楽しい」だってさ』

キルア「んなっ…‼そんな事」

『え？思ってないの？』

キルア「ちが、……ッ思ってるよ‼」

キルアは顔を真っ赤に染めて、私の頭を殴った。

痛いんだけど‼
結構ガチでやりやがったこいつ…！←

ゴン「ははははっ！良かったぁ！

じゃ、これからも一緒にいよう！
一緒にいろんな所へ行って、いろんなモノを見ようよ！

俺は親父を、キルアとAはやりたい事を探す旅！

きっと楽しいよ‼」

ゴンはとびっきりの笑顔でそう言った。
その笑顔が眩しくて、私は再び夜空を見上げた。

キルア「…そだな、悪くないな」

『絶対、楽しいよ』

ゴン「うん！」

私のやりたい事なんて見つかるのだろうか。

母上とお祖母様は死に、自由になったけど…
いざとなってみると、私には暗殺の仕事しかなかったしなぁ…

…ま、

"やりたい事"が見つかるまでは…
ゴンとキルアと一緒にバカやって、人生を楽しもう

キルア「よし！やりたいことが見つかるまで、お前の親父探しに付き合ってやるか」

そう言ってキルアは伸びをする。

面倒くさそうに言ってるけど、本当は嬉しいくせに…もう、キルアってば！

私は顔をニヤつかせながらキルアを見つめていた。

睨まれた気がしたけど気のせいだよね！((←