【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ16)

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111話ページ16

『……ん』

最初に視界に入ったのは、白い天井

「先生‼チルニスさんの容態が急激に回復していっています‼」

「まさか…あれ程の重体が…

二日間で完治している…⁉」

私を繋ぐ様々な物。

私はそれを抜き取り、立ち上がる。

『うっわ、肩こった…』

「「ギャーーー‼‼」」((←

『ちょっと、患者の目の前で叫ばないでよ！』

ん…？よく考えてみたら心臓にナイフぶっ刺さった人が2日で完治って怖すぎるよね？

『今から退院していい？会いたい人がいてさ！』

今なら、ハッキリと覚えている。

受験に向けて勉強を頑張っている見た目はオッサン年齢は10代のレオリオ

最初女性だと勘違いしたくらい、美人で金髪のクラピカ

父親みたいなハンターを目指して努力しているゴン

ウイングさんに、ズシ…他の人達のことも全部。

そして…私の初恋の人、キルア

皆…大切な友達

ヒソカとかギタラクルとかそこら辺の危ない人達は友達じゃないけどね？←

『……あれ？いない』

さっきまでそこに居たはずの2人が居ない。

『私の回復力に恐れをなしたか‼はーっはっはっは‼

……んじゃ、勝手に退院させてもらいますよ～』

私は窓に足をかけ、飛び降りる。

屋根の上を走りながら天空闘技場へ向かう足はとても軽かった。

『…ん？あれって…キルアとゴンじゃん！』

偶然2人を見つけた私は足のスピードを上げる。
そして最後の屋根を飛び降り、

2人の体へ…ダイブ‼‼

キルア「うおっ‼⁉」
ゴン「うわっ⁉」

そのまま3人一緒に倒れ込み、私は2人をギュッと抱きしめる。

『ただいま！』

「「……」」

ポカーン、と暫く口を開け私を見つめるキルアとゴン。

そんな2人を私は笑顔で見つめ返すと、突然2人の目から涙が出てくる。

『え⁉ど、どうしたの‼⁉』

キルア「お、まえ…本当にA…か？」

『そうですけど何か？』

ゴン「……う、

死ん、じゃったかと…思っだぁああ‼」

ゴンは私を強く抱き締める。

『アッ、待ってー‼背骨が！背骨がァ‼』←

キルア「お前…ッ、何で、あんな事したんだよ！あの時俺を刺してれば…！」

『いやいや、それはだめでしょ。

私、多分能力のおかげで完治したし
能力は自分にしか使えないし…

まぁ、私を刺して結果オーライ★』

キルア「…くそ…っ、どんだけ心配したと思って…‼」