【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ12)

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107話ページ12

ウイングさんはその理由について述べた。

キルア「なんだよ、最初から俺達に教えるつもりだったのかよ」

ウイング「ええ、やると言ってくれれば

ちなみに心源流拳法の師範はネテロ先生ですよ。貴方達のことは師範から色々聞きました」

『なんか余計な事言ってそう…(ボソッ』

ウイング「キルア君、ぜひもう一度試験を受けてください。君なら次は必ず受かります

今の君には十分資格がありますよ
私が保証します」

ウイングさんがそう言うと、キルアは顔を少し赤くして「……ま、気が向いたらね」と言った。

『キルア照れてるww』

キルア「うっせーバカ‼‼」

ゴン「ねえウイングさん、他の人達が今どんなか聞いてる？」

ウイング「ええ。ハンゾーとクラピカは別の師範代の下、既に念を会得しました

イルミとヒソカは初めから条件を満たしています

レオリオは医大試験受験後に修行を開始するようです。

ポックルは念の習得にかなり手こずっているようですね」

ゴン「みんな頑張ってるんだね！」

キルア「だな」

ウイング「最後に一つ忠告です。明日の試合、くれぐれもムリをしないように！」

ゴン「はーい！」

クラピカ…レオリオ…って、何か聞いたことあるような………

.

.

『ッ‼⁉』ガタッ

ゴン「⁉A、どうしたの？」

『あ…い、いや、何でもない』

私……今、一瞬クラピカとレオリオの事忘れてた？

嘘、でしょ？

こんなにも早く友達の事を…？

キルア「びっくりさせんなよ！」

『ごめんごめん…ぁはは

じゃあウイングさん、さようなら！』

私達はウイングさんの宿を出て、それぞれ自分の部屋に戻った…と言っても、私の場合キルアの部屋だけど

『あの…キルア』

私はキルアにさっきの事を相談しようと声を掛ける。

キルア「ん？」

キルアは首を傾げ、こっちを見る。

『私…』

ハッと我に返って、下唇を噛む。

これ以上、キルアに迷惑はかけられない…！

『…やっぱりなんでもなーい！』

キルア「なんでだよ！」

『この前のお返しだよー』

私はベー、と舌を出して部屋から出ようとすると「どこ行くの？」と聞いてきたので「ジュース買いに」と答え、部屋を出た。

本当はトイレで、3日間続けてきた"アレ"をやるんだけどさ。

私はナイフを強く握り、トイレに向かった。