【H×H】幸福と不幸Ⅲ【キルア】 (ページ2)

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97話ページ2

『「ゼェ、ゼェ…」』

私達はボケとツッコミを繰り返し、疲れ果ててその場に座り込んだ。

キルア「で……お前の傷は…何で、治ってんだよ？」

ハァ、ハァと息を漏らしながら言うキルア。

『私の能力…「±0」ってあるでしょ？

あれを発動してから傷つけたから、多分そのプラスが「傷を治すこと」だったんだと思う

所謂、ハズレ』

キルアは納得したようにうんうん、と頷くと今度は笑顔で「昨日あんな事があったのに何でそんな元気なんだ？俺の心配は？」と私の頭をグリグリしながら言った。

『昨日のガッカリは今日の元気…ってヤツかな(キリッ』((←

キルア「キリッじゃねーよバカ

余計な心配させやがって…」

顔を赤らめて言うキルアに私は、

『こんな化け物を心配してくれるなんて、やっぱりキルアは優しいね～』

キルア「………は？」

キルアは突然真顔になり、私を見て固まる。

『……ん⁇キルアさん…？』

私なんか変な事言った？

キルア「化け、物？」

『え、そこ？キルアなら既に私が化け物だって事知ってると思ってたのになぁ

お祖母様との試合で、私の頭の中に記憶を流されて"化け物"って言われた時
妙に心がスッキリしたというか…

今まで、何で私自分のこと化け物って認めたくなかったんだろ？』

あは、と笑う私。

キルアは未だに顔を硬直させて目を見開き私を見ていた。

そんなに…オカシイ？

『取り敢えずゴンのとこ行こうよ！』

私はキルアの腕を引っ張り部屋を出て、ゴンのところへ向かう。

そしてゴンの部屋の扉をノックをした。

ガチャ

ゴン「はーい！…A！キルアも！」

ニカッと笑顔で私達を迎い入れるゴン。

癒されるわぁ…って、あれ？

『…ゴン、怪我は⁉』

ゴン「それが…昨日まではまだ痛みが酷かったのに、今日の朝起きたらなぜか痛みがひいてたんだ

何でだろう…」

『…？』

昨日までは痛みが酷かった…
だけど今日起きたらそれが無くなっていた…？

私には思い当たる事が１つだけあったが、それはありえないだろうとその考えを打ち消した。